国内&世界トップレベルの大学日本人からの知名度が高いオーストラリアの大学といえば、シドニー大学が挙げられます。オーストラリアで一番の都市で、観光地としても有名なシドニー。その都市を代表とする大学なので、人気が高いのも納得ですよね。
ところが、そのシドニー大学と並ぶほど日本人留学生に人気の大学があります。それがクイーンズランド大学です。
今回はクイーンズランド大学がなぜ日本人に人気なのか、その理由を探っていきましょう。
1 クイーンズランド州の人気が強い
大きな理由の一つは、クイーンズランド州自体の人気が高いことです。
オーストラリア政府のデータによると、2022年の1月〜7月まででオーストラリアにいる日本人留学生は6,043人。
に日本人留学生が最も多い州はクイーンズランドでした。人気都市のシドニーがあるNSW、メルボルンがあるVICを凌いで一位となっているので、その人気の凄さが伺えます。
1.QLD(クイーンズランド) | 2,130人 |
2. NSW(ニューサウスウェールズ) | 1,754人 |
3.VIC(ビクトリア) | 1,427人 |
4.WA(ウェスタンオーストラリア) | 334人 |
5.SA(サウスオーストラリア) | 299人 |
6.ACT(オーストラリア首都特別地域) | 82人 |
7.TAS(タスマニア) | 48人 |
8.NT(ノーザンテリトリー) | 10人 |
クイーンズランド州は南国のリゾートという言葉がぴったりで、オーストラリアらしい美しい景色が楽しめる場所です。
自然遺産であるグレートバリアリーフ、美しいビーチがサーファーに人気のゴールドコースト、神秘的なハミルトン島やモートン島など、観光名所も数えきれないほどあります。
さらに他の州と比べて寒暖差が少なく、年中過ごしやすい気候のため、時期を選ばず野外でのアクティビティが楽しめます。
州にある各都市の規模も小さく、人々はフレンドリーで穏やかな傾向があります。小さなコミニュティが多く、狭く深い付き合いを築きやすいです。
大都市と比べるとショッピング施設や娯楽施設は少ないですが、その分自然を楽しんだり勉強に集中できるため、留学生には最適な環境と言えるでしょう。
2 キャンパスの設備が整っている
クイーンズランド大学はキャンパスの規模が大きいことで有名で、広大な土地を活かした研究施設や学生生活を便利にする建物が多数あります。
クイーンズランド大学にあるメインのキャンパスはSt Lucia、Gatton、Herstonの3つです。しかしその他にも都市から郊外まで様々な施設が点在しており、海洋研究施設や一般客も入れる植物園、高級レストランまであります。
St Lucia キャンパス
クイーンズランド州遺産に登録されている建造物、グレート・コートを中心に広がるSt Luciaキャンパス。川に囲まれた土地一体が大学となっているので、キャンパスよりは街にと言ったほうが近いでしょう。研究室、講義室、クイーンズランド州最大の研究図書館、擬似裁判所などの近代的な教育施設が設備されています。
他にも様々なスポーツ施設、博物館、カフェ、本屋、美容院、郵便局まであり、学生が快適に生活できます。春には大学のイメージカラーである紫のジャカランダが咲き、機能的ながら美しいキャンパスです。
都市ブリスベンの中心部からわずか7キロの位置にあり、勉強や仕事、観光にも最適な場所です。
Gatton キャンパス
1897年に設立された広大なGattonキャンパスには、農業科学、環境科学、獣医学の教育・研究の施設が集まっています。UQ VETS Small Animal Hospitalという動物病院では実際の手術や治療を行っており、より実践的なトレーニングができます。
さらに1000ヘクタール以上の酪農地があり、作物を育てる畑や、野菜やフルーツを育てる庭、牧場、ポストハーベスト施設、温室などがあり、生きた学びができるのが特徴です。
Herston キャンパス
ブリスベンCBDからわずか数分の距離にあるHerstonキャンパスは、医学部、看護学部、助産学部の研究拠点です。
臨床研究センターや口腔衛生センター、ロイヤルブリスベン・アンド・ウィメンズ病院、QIMRベルグホーファー医学研究所が敷地内にあり、学生は一流の健康研究者や学者、専門家から学ぶことができます。
3 研究に強みを持つ
各大学はそれぞれ強みを持っていますが、クイーンズランド大学は伝統的に研究を重視してきました。大学内には世界的にも有名な8つの研究機関と100以上の研究施設があり、1500人の科学者、社会科学者、エンジニアが学際的な研究活動を行っています。
Australian Research Council Fellowships and Awardsの受賞者数は452件とクイズランド大学が全国1位となっており、その成果が数字としても現われています。
研究に強みをもつせいか、他の大学よりも大学院生の割合が高いのも特徴。2021年の大学公式データによると大学学部生は34,284人で、大学院生は21,707人となっています。
※豪国内および国際的に有益な分野で、質の高い研究を行う優秀な中堅研究者を表彰するアワード。
4 日本人留学生に人気の観光学、環境学が有名
クイーンズランド大学で有名な学部はいくつもありますが、日本人留学生に人気の観光学と環境学が特に評判が高いです。
観光学(ツーリズム)とは観光産業を自然や文化、政治などの側面から高く的に学ぶ学問のこと。クイーンズランド大学の観光学部は観光政策や観光計画、観光客調査で国際的に高い評価を得ています。
中でも環境に配慮した持続的な観光、マーケティング分野の市場細分化、自然災害や安全問題に対するリスクマネジメントの分野などでリードしています。
クイーンズランド州には有名な観光地や遺産がたくさんあり、観光地を自分の目で見て学ぶのにぴったりの場所です。
環境学では気候変動の影響、持続可能性の向上、生態系の管理、世界の生物多様性、きれいな水と食料の保全などについて学びます。
クイーンズランド大学は環境科学の研究においてオーストラリアで最も高いランクにあります。環境学のコースでは生態学、保全、環境毒物学、天然資源について学ぶことができ、加えて環境保全に関する法的、政治的、社会的側面に関する知識も身につけることが可能です。
また州特有の自然環境を活かしたフィールドトリップがあり、世界遺産の熱帯雨林、グレートバリアリーフ、ノースストラドブローク島、オーストラリア奥地などで実践的な学習ができます。
5 国内&世界トップレベルの大学
日本にも有名大学をまとめた大学群があるように、オーストラリアでも特に優れたトップ8校の名門大学の総称としてGroup of Eight(グループオブエイト)があり、クイーンズランド大学はそのうちの1校です。
さらに、研究成績や国内外の学術界からの評価によって決められるBest Global Universities in Australia/New Zealand(2022年)ではクイーンズランド大学は第3位にランクイン。国内でトップレベルの評価、実績を誇る大学と呼べます。
また世界的なランキングも高く、2022 Best Global Universities Rankingsでは36位に入っています。日本の大学として最も高くランクインしている東京大学は77位であることからも、そのレベルの高さが分かりますね。
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クイーンズランド大学の人気の理由についてご紹介しました。立地的な魅力があり、大学の教育の質が高いため、多くの日本人留学生が惹きつけられるのも納得ですよね。
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