オーストラリアへの留学を考えた時に、まず先に考えるのが費用についてだと思います。
もちろん人によってプランが異なりますので、「期間別 + 共通にかかる費用」と「各ケース別に費用がかかるもの」とを分け、一体どれくらいオーストラリア留学の費用がかかるのか、感覚を掴んで頂ければと思います。
どのような留学ケースを想定していますか?
単純にオーストラリアへの留学といっても、人によってかなりケースが異なります。「留学」が「語学留学」を指しているケースもありますし、「大学留学」を指していることもあります。
またワーキングホリデービザにて「仕事をしながら留学する方」、TAFEまたは専門学校で「技能を身につける事を主目的として留学」しに来る人もいるでしょう。
「100万円あれば半年は大丈夫!」などの意見もありますが、学業がメインの留学と、アルバイトがメインの留学では同じ半年でも費用が変わってきます。
そのため、まずは自分がどんな留学をしたいのかを明確に思い描きましょう。
各留学ケース例
あくまでこれらは参考例です。期間、学校など柔軟に組めますが、まずは一旦モデルケースで現状を考えてみましょう。
コース名 | 学校 |
---|---|
学生ビザで語学留学24週間コース | 語学学校 |
学生ビザでスキル取得TAFE / 専門学校6ヶ月コース | TAFE / 専門学校 |
学生ビザで語学留学24週間コース | 大学 |
留学組み合わせケース
英語は”日本”ではスキルと呼べるかもしれませんが、もしみなさんがオーストラリアで就職したい、もしくは海外で働いてみたいと考えているならば、その考えを一度脇に置いたほうがいいかもしれません。
海外で働く人達にとっては、英語はあくまでコミュニケーションをするための当たり前の前提です。
そのため、海外で活躍するためのスキルが欲しいという方は英語にプラスして、何か技能や専門性を身に着けるのがおすすめです。
コース名 | 学校 |
---|---|
学生ビザで語学 + スキル留学48週間コース | 語学学校 + TAFE / 専門学校 |
学生ビザで語学留学24週間コース
学生ビザでオーストラリアに24週間、英語学校に通った場合の概算費用です。
※学校や都市によって費用は上下しますので詳しくはお問い合わせください。
下記の費用にもサポート費用等(仲介料)はかかりません、詳しくはこちらをご確認ください。
項目 | 各費用 | 各費用合計 | |
---|---|---|---|
航空券 | 往復航空券 | A$1,000 × 1回 | A$1,000 |
ビザ申請費用 | 海外留学生保険(OSHC) | A$350(6ヶ月) × 1 | A$350 |
学生ビザ | A$650 × 1回 | A$650 | |
語学学校 | 入学金 | A$240 × 1 | A$240 |
授業料 | A$300 × 24週 | A$7,200 | |
教材費 | A$15 × 24週 | A$360 | |
生活費 | 家賃 | A$250 × 24週 | A$6,000 |
食費 | A$165 × 24週 | A$3,960 | |
交通費 | A$33 × 24週 | A$792 | |
携帯費用 | A$40 × 6ヶ月 | A$240 |
合計 A$20,792(約195万5千円*)
*2022年9月現在のレート
さてここに、オーストラリアで学ぶ魅力の一つでもある学生ビザで週に働ける上限20時間 × オーストラリアの最低時給 A$21をマイナスして、働いた場合の更にリアルな合計金額も出してみます。A$20,792 – A$10,080 = ???
項目 | 各収入 | 各収入合計 |
---|---|---|
給料 | アルバイト(A$21) × 20時間 × 24週 | A$10,080 |
総合計 A$10,712(100万7千円*)
*2020年5月現在のレート
学生ビザでスキル取得TAFE / 専門学校6ヶ月コース
学生ビザでオーストラリアに24週間TAFE / 専門学校に通うコースの概算費用です。TAFEについてはこちらで確認してください。TAFEは簡単に言えば、州政府の専門学校ですので、生徒はほぼローカルの生徒しかいません。また語学学校に行かずに直接TAFE / 専門学校に入学するコースですので、英語力としてIELTS5.5以上が必要になってきます。また期間を6ヶ月としていますが学ぶ課目、学校、学位によって期間が変わりますのでこれらもお問い合わせください。
英語力が足りない方はこの後で紹介している語学留学 + TAFE / 専門学校コースをご選択ください。*学校や都市によって費用は上下しますので詳しくはお問い合わせください。
下記の費用にもサポート費用等(仲介料)はかかりません、詳しくはこちらをご確認ください。
項目 | 各費用 | 各費用合計 | |
---|---|---|---|
航空券 | 往復航空券 | A$1,000 × 1回 | A$1,000 |
ビザ申請費用 | 海外留学生保険(OSHC) | A$350(6ヶ月) × 1回 | A$350 |
学生ビザ | A$650 × 1回 | A$650 | |
TAFE / 専門学校 | 入学金 | A$100 × 1 | A$100 |
授業料 | A$8,850(6ヶ月) × 1 | A$8,850 | |
生活費 | 家賃 | A$250 × 24週 | A$6,000 |
食費 | A$165 × 24週 | A$3,960 | |
交通費 | A$33 × 24週 | A$792 | |
携帯費用 | A$40 × 6ヶ月 | A$240 |
合計 A$21,942(206万3千円*)
*2022年9月現在のレート
さてここに、オーストラリアで学ぶ魅力の一つでもある学生ビザで週に働ける上限20時間 × オーストラリアの最低時給 A$17をマイナスして、働いた場合の更にリアルな合計金額も出してみます。A$21,942 – A$10,080 = ???
項目 | 各収入 | 各収入合計 |
---|---|---|
給料 | アルバイト(A$21) × 20時間 × 24週 | A$10,080 |
総合計 A$11,862(111万6千円*)
*2020年5月現在のレート
学生ビザで学位取得大学3年間コース
下記は学生ビザでオーストラリアの大学に通う場合の概算費用です。
期間を3年としていますが大学、学科、英語力によってはファンデーションコース含んだ3年以上通う事になるケースもあります。さらに学ぶ課目、学校、学位によって費用がかなり変わってきますので詳しくはお問い合わせください。
項目 | 各費用 | 各費用合計 | |
---|---|---|---|
航空券 | 往復航空券 | A$1,000 × 1回 | A$1,000 |
ビザ申請費用 | 海外留学生保険(OSHC) | A$2,100(36ヶ月) × 1回 | A$2,100 |
学生ビザ | A$650 × 1回 | A$650 | |
大学 | 授業料 | A$30,000(1年) × 3 | A$90,000 |
生活費 | 家賃 | A$250 × 144週 | A$36,600 |
食費 | A$165 × 144週 | A$23,760 | |
交通費 | A$33 × 144週 | A$4,752 | |
携帯費用 | A$40 × 36ヶ月 | A$1,440 |
合計 A$160,302(1506万8千円*)
*2022年9月現在のレート
さてここに、オーストラリアで学ぶ魅力の一つでもある学生ビザで週に働ける上限20時間 × オーストラリアの最低時給 A$17をマイナスして、働いた場合の更にリアルな合計金額も出してみます。A$160,302 – A$60,480 = ???
項目 | 各収入 | 各収入合計 |
---|---|---|
給料 | アルバイト(A$21) × 20時間 × 144週 | A$60,480 |
総合計 A$99,822(938万3千円*)
*2022年9月現在のレート
学生ビザで語学 + スキル留学48週間コース
学生ビザで英語学校に24週間、TAFEまたは専門学校に同じく24週間通った合計48週間(約1年)場合の概算費用です。
*学校や都市によって費用は上下しますので詳しくはお問い合わせください。
項目 | 各費用 | 各費用合計 | |
---|---|---|---|
航空券 | 往復航空券 | A$1,000 × 1回 | A$1,000 |
ビザ申請費用 | 海外留学生保険(OSHC) | A$559(12ヶ月) × 1回 | A$559 |
学生ビザ | A$560 × 1回 | A$560 | |
語学学校 | 入学金 | A$240 × 1 | A$240 |
授業料 | A$300 × 24週 | A$7,200 | |
教材費 | A$15 × 24週 | A$360 | |
TAFE / 専門学校 | 入学金 | A$100 × 1 | A$100 |
授業料 | A$8,850(6ヶ月) × 1 | A$8,850 | |
生活費 | 家賃 | A$200 × 48週 | A$9,600 |
食費 | A$165 × 48週 | A$7,920 | |
交通費 | A$33 × 48週 | A$1,584 | |
携帯費用 | A$40 × 12ヶ月 | A$480 |
合計 A$38,453(261万8千円*)
*2020年5月現在のレート
さてここに、オーストラリアで学ぶ魅力の一つでもある学生ビザで週に働ける上限20時間 × オーストラリアの最低時給 A$17をマイナスして、働いた場合の更にリアルな合計金額も出してみます。A$38,453 – A$16,320 = ???
項目 | 各収入 | 各収入合計 |
---|---|---|
給料 | アルバイト(A$17) × 20時間 × 48週 | A$16,320 |
総合計 A$22,133(150万7千円*)
*2020年5月現在のレート
必ずかかる共通費用
ここでは各共通費用を確認していきます。話を更にわかりやすくする為に、渡航前費用と渡航後費用に分けて考えます。
渡航”前”の共通費用
渡航前の共通費用は、主に以下の5つです。
- 1. ビザ申請料金
- 2. 海外保険(OSHC)(学生ビザは必須 / ワーホリは任意)
- 3. 航空券
ビザ代金
オーストラリアへの入国には必ずビザが必要です、3ヶ月以上の就学や就労を希望の場合、学生ビザかワーキングホリデービザでの留学になります。
名目 | 費用 |
---|---|
学生ビザ※ | A$620(2020年5月現在) |
ワーキングホリデービザ | A$485(2020年5月現在) |
ETAS※ | A$20 |
観光ビザ | A$365(国内申請) A$145(国外申請) |
※オーストラリア国内で学生ビザを申請する場合、現在お持ちのビザの取得場所がオーストラリア国内で取得したものですと、追加でSubsequent temporary application chargeという追加費用がA$700かかります。
※ETASと観光ビザの違いについては下記をご覧ください
海外旅行保険
この後にご説明するOSHCと違い、ワーホリ/観光ビザの方の場合の海外保険は任意ではありますが、当社では加入をオススメしています。海外旅行保険に関しましては数や種類が数多くあり、また必須ではないため、ここでは費用は算出いたしません。
海外留学生保険(OSHC)
学生ビザの場合はOSHCは強制(学生ビザ期間中をカバーすることが原則となります)、また期間により費用が異なってきます。当社では主にオーストラリアで3大保険会社のうちの2つであるAllianzとBUPAという会社に依頼をしていますが、ここではお一人様のOSHC費用が安いAllianzの2020年5月現在の費用を載せたいと思います。*こちらは度々変更になりますので、お問い合わせくださいませ。
契約月 | 費用 |
---|---|
1ヶ月 | A$43 |
3ヶ月 | A$132 |
6ヶ月 | A$265 |
12ヶ月 | A$529 |
24ヶ月 | A$1,075 |
36ヶ月 | A$1,689 |
航空券
名目 | 費用 |
---|---|
片道航空券 | 7万円(前後) |
往復航空券 | A$10,000(前後) |
航空券の費用は、時期や都市によっても異なりますが、Jetstar等の格安航空券ではありますが、往復でA$1,000前後、片道でA$700前後を見越しておくと良いと思います。
チケットを安く買うコツとしましては、なるべく早めに、安い日付を狙い撃ちして手配しておくことで、片道5万円前後で購入することも可能です。
渡航”後”の共通費用
次に共通費用の続きとして渡航後の費用をまとめたいと思います。
4. 家賃
5. 食費
6. 交通費
7. 携帯費用
家賃(電気、水道、ガス、光熱、wifi-fi込)
名目 | 費用 |
---|---|
家賃 | A$200(1週間) |
家賃はどのような滞在方法か都市はどこか、オウンドルームかどうか等にもよりますが、ホームステイ、シェアハウスどちらも一週間A$150~A$250程度を見積もっておけば大丈夫です(都市部の中心にオウンドで住む場合等を除く)。
シェアハウスを借りる場合、2週間から4週間程度のデポジットを求められますが、これらは後々返却されるので今回の費用には入れておりません。また電気代、水道、ガス、光熱費、インターネット代金も家賃に含まれているところがほとんどです。
食費
こちらのオーストラリアの食費に内容は詳しいですが、大方料理ををする方で$80~、外食をする方で~$250の範囲に収まると考えてもらっていいと思います。ここでは中間を取って、週に$A165と見積もっておきます。
名目 | 費用 |
---|---|
食費 | A$165(1週間) |
交通費
交通費に関しましては家から学校や家から買い物する場所、家から遊ぶに行く場所までの距離によりますので、極端にいえば限りなく0に近い方もいますし、一概には難しいですが、こちらも各都市別に平均を見ていくとA$15~A$50前後の範囲に収まってきます。ここでも間を取って、週A$33としておきます。
名目 | 費用 |
---|---|
交通費 | A$33(1週間) |
オーストラリアの携帯費用
日本からSIMフリーのスマートフォンを持ち込む場合、オーストラリアでSIMカードだけ購入して、おつかいのスマホに挿入するだけでオーストラリアで通話とインターネットを使用する事が可能です。
各携帯会社、またどれだけの通信料を使うかによって価格帯は異なりますが、3~5GBで4週間$40ほどが相場となってきます。
名目 | 費用 |
---|---|
携帯費用 | A$40(1ヶ月) |
これで渡航”前”費用と渡航”後”の共通費用の算出が終わりました。なんとなく日々のコストが見えてきましたでしょうか?次は、語学学校やTAFE / 専門学校、大学の費用を算出していきます。
語学学校
まずは語学学校へ通う場合の費用ですが、以下のような内訳となっております。
*もちろん各学校によって異なりますが、あくまで目安としてお使いください。また各学校別の詳細なお見積が欲しい場合は、別途お問い合わせくださいませ。
名目 | 費用 |
---|---|
入学金 | A$240×1回 |
授業料 | A$300(1週間) |
教材費 | A$15(1週間) |
TAFE / 専門学校
TAFE / 専門学校も何を学ぶかによって費用がかなり異なりますが、ここではTAFE NSWが示している学費範囲(A$3,690 to A$14,000)の中間を取りたいと思います。
名目 | 費用 |
---|---|
入学金 | A$100 |
学費 | A$8850(6ヶ月) |
大学
近年では、留学先をオーストラリアに選ぶ学生が増えてきました。もともと移民国家であるオーストラリアには様々な人種の人たちが暮らしています。このように、多国籍な環境で学ぶことができるという点や治安の良さから大学進学を視野に入れた留学先の一つとしてオーストラリアは人気が高いです。
日本の大学との違いとしては、オーストラリアの大学は通常3年のコースが一般的です。また日本の大学ではオーストラリアの大学入学に際してかかる大まかな費用を算出しました。
オーストラリアの大学はほとんどが公立大学であり、私立大学はオーストラリアに二校しかありません。留学生にとってオーストラリアの私立大学と公立大学の学費の差はさほどありません。
一般的に年間で300万から400万前後です。またグループオブエイトと呼ばれるオーストラリアのトップ大学群の学費はオーストラリアの私立大学の学費よりも高いです。学部や大学によりますが、年間で500万円ほどかかるものもあります。
ただし、前述したように、オーストラリアの大学は3年のコースが一般的であり、大学入学に際して、ファウンデーションコースとディプロマコースまたは大学付属のディプロマコースを経由するのが一般的です。
これらのコースを習得すると、大学への入学時に半年から一年の単位免除を認めてもらうことができます。つまり大学在学期間を短くすることが可能になり、大学側に支払う費用を抑えることができます。また近年では日本人のために奨学金制度を導入している大学もあります。
大学は学科によってかなり学費が異なるので、かなり算出が難しいですがここではA$25,000(1年間)と概算しておきます。こちらのオーストラリアの学費が安い大学なども参考にしてみてください。
名目 | 費用 |
---|---|
授業料 | A$25,000(1年間) |
いかがでしたでしょうか?留学費用を出来るだけ詳細にまとめてみました。当社ではもちろん上記コース以外にも柔軟にさまざまな職種・コースの費用や学校選定を無料でサポートしています。是非一度お問い合わせください、お待ちしております。