「オーストラリアに留学したいけど、レベルの高い大学がいい」「どこが良い大学なのかわからない」と悩む人も多いのでは。
そんな時には世界大学ランキングからオーストラリアの大学を見てみましょう。
今回は世界大学ランキングが役立つ理由や、2023年最新のオーストラリア大学ランキングを紹介します。比較しやすいように順位の近い日本の大学も載せました。
さらに専攻別ランキング、就職率ランキングなど各分野でのランキングもご紹介していますので、留学先選びに活用してください。
オーストラリアでは偏差値よりも重要?世界ランキングが使われる理由とは
日本で大学を選ぶときに重要視されるのは偏差値ですよね。偏差値では大学に入学する難易度が数値化され、自分のレベルに合った大学を選ぶことができます。
しかしオーストラリアを始めとした海外の国では、偏差値のような基準がほとんど使われていません。代わりに世界大学ランキングが重要視され、それを基準に大学を選ぶ人も多いです。
その理由には以下があります。
オーストラリアでは入学より卒業が大変
日本では大学入試が一番の壁というイメージがありますが、オーストラリアでは入学することよりも無事に卒業するほうが難しいです。
特に留学生が入学する場合は入学試験が無いため、最終学歴(GPA)の成績と英語力さえクリアすれば合格できます。
※一部のコースでは入学試験や実技があります。
そのため、入学自体の難易度は高くありません。
しかし入学してからの課題やテストの難易度が高く、入学はできたけど授業についていけないという場合もあります。特にハイレベルな大学では、卒業を諦めて退学してしまう人もいるのが現実です。
そんな事情もあってか「どれだけその大学に入学するのが難しいか」ではなく、「入学してから何が学べるか」、「教員や卒業生はどんな成果を出したか」が重視される傾向にあります。
偏差値で比べにくい
偏差値とは入学試験の難易度によって決められるもの。
しかし先ほどもお伝えした通り、オーストラリアでは留学生向けの入学試験がないことがほとんどです。
国内のオーストラリア人学生向けには入学試験があり、それに伴って偏差値に似たものはありますが、日本の偏差値とは算出方法が違うため比較が難しいです。
【2023年】オーストラリア大学総合ランキングTOP10
今回は世界で最も使われている2大ランキング、Times Higher EducationとQSのランキングの両方を使って総合的なランキングを作りました。
2つのランキングの世界ランキングから平均値を出し、その値で国内ランキングを作成しています。
Times Higher Education
イギリスの教育専門誌が発表。教育リソース、教育充実度、教育成果、国際性の4分野で評価。
QS
イギリスの大学評価機関、Quacquarelli Symonds(QS)が発表。学術、学術査読、教員・学生比率、論文被引用数、雇用者の評判、留学生比率、外国人教員比率の分野で評価。
1位 メルボルン大学
オーストラリア国内No1はメルボルン大学。150年以上の歴史があり、設立してから17人ものノーベル賞受賞者を輩出しています。
特に医療分野、法分野が有名でタイムズ誌の世界大学ランキングやQS世界科目別ランキングの上位にランクイン。
様々な有名大学と交換留学プログラムも組まれており、世界中の優秀な学生が集まっています。
メルボルン大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 1位 | 34位 |
QS | 2位 | 33位 |
東京大学 Times 39位、QS 23位
2位 オーストラリア国立大学
オーストラリアを代表する、世界でもトップランクの大学。
設立時は物理学・医学・社会科学・太平洋学の学部から始まり、その後は、ほかの文系分野や理系分野も学べるようになりました。
キャンベラにあるキャンパスには、図書館・食堂・ジムや診療所などの200もの建物があり、小さな街のように充実しています。
オーストラリア国立大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 5位 | 62位 |
QS | 1位 | 30位 |
京都大学 Times 68位、QS 36位
3位 シドニー大学
シドニーを代表とする伝統ある名門大学。
世界ランキングでは常に上位にランクインしており、SDGsなどの大学の社会貢献の取り組みが高く評価されています。卒業生にはオーストラリアの首相、オーストラリア総督、最高裁判所判事など国の要人がいます。
メインキャンパスは「世界の最も美しい大学キャンパス10」にランクイン。17学部が健康科学学校、人文科学・社会科学学校、科学技術学校と3つカレッジに分かれています。
シドニー大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 4位 | 54位 |
QS | 3位 | 41位 |
東京工業大学 QS 55位
4位 クイーンズランド大学
クイーンズランド州で最もレベルの高い大学。
オーストラリア国内でもトップの生徒が集まり、海外名門大学との交換留学も行っています。研究を重視する総合大学で、分子生命科学、生物工学、鉱物資源、脳科学などの研究機関を有する大学としても有名です。
ブリスベンにあるメインキャンパスは自然あふれる美しい環境で、東京ドーム約24個分あります。
クイーンズランド大学
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 3位 | 53位 |
QS | 5位 | 50位 |
東京工業大学 QS 55位
5位 モナッシュ大学
留学生の多い大学であり、マレーシアにもキャンパスがあるモナッシュ大学。
人文・社会科学、デザイン、建築、化学、情報技術、教育、看護、薬学など様々なコースがあり、卒業生は世界をリードして活躍しています。
メインキャンパスの「クレイトンキャンパス」はメルボルンの郊外にあります。全てのキャンパスの中で最大で、約26,000人の学生が学んでいます。
モナッシュ大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 2位 | 44位 |
QS | 6位 | 57位 |
東京工業大学 QS 55位
大阪大学 QS 68位
6位 ニューサウスウェールズ大学
シドニーに本部を置く総合大学で、UNSWという略称で呼ばれています。
アジア太平洋地域のトップ大学の1つとされ、シドニー大学やメルボルン大学と同等に名門大学です。
設立した最初のころは土木工学、機械工学、電気工学が中心の工科大学でしたが、人文学部、医学部、法学部も新設され、現在は総合大学となっています。
ニューサウスウェールズ大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 6位 | 71位 |
QS | 4位 | 45位 |
東京工業大学 QS 55位
大阪大学 QS 68位
7位 アデレード大学
オーストラリアの大学としては 3番目に歴史が古いアデレード大学。
工学部、コンピュータ・数理科学部、保健医療科学部、芸術学部、専門職学部、科学部の5つの学部で構成されています。学生数は少なめで、大学の規模は大きくないですが、学生への学習や就職サポートが充実しています。
ペニシリンの開発、宇宙開発、日焼け止め、軍用戦車、Wi-Fi、などに関連した多くの業績に貢献しています。
アデレード大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 7位 | 88位 |
QS | 8位 | 109位 |
大阪大学 QS 68位
東北大学 QS 79位
名古屋大学 QS 112位
8位 西オーストラリア大学
西オーストラリア州で最も古い総合公立大学である西オーストラリア大学。
Group of 8のうちの一校で、環境学、国際関係、海洋学など様々なコースが学べます。広々としていて美しいキャンパスが有名で、ビジネススクールの建物は「最も美しいビジネススクール50」にランクインしています。
44の国際機関との間に正式協定を結んでおり、生徒の交換留学や国を超えた共同研究が盛んに行われています。
西オーストラリア大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 8位 | 131位 |
QS | 7位 | 90位 |
名古屋大学 QS 112位
九州大学 QS 135位
9位 シドニー工科大学
1988年に創立された、他の大学と比べても新しいシドニー工科大学。
オーストラリア最大の都市、シドニーの中心という恵まれた場所にキャンパスがあり、ITに強みを持っています。
他にもビジネス、建築・建設、コミュニケーション、デザイン、教育、国際教育や法学、看護、薬学など幅広い分野の学科を学ぶことができ、地域産業との強い連携があります。
シドニー工科大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 9位 | 133位 |
QS | 9位 | 137位 |
九州大学 QS 135位
北海道大学 QS 141位
10位 マッコーリー大学
シドニーのハイテク企業が集まるエリア、ノースライドに位置するマッコーリー大学。
言語学で有名で、オーストラリアで一番大きい言語学部を有しています。オーストラリアで一番有名な辞典、「マッコーリー辞典」はマッコーリ大学から出版されており、現地での知名度も高い大学です。
またエンジニアリング、テクノロジー、科学の研究分野でも評判が高く、文理どちらにも強みがある大学と言えます。
マッコーリー大学のランキング
国内順位 | 世界順位 | |
---|---|---|
Times | 10位 | 175位 |
QS | – | – |
北海道大学 QS 141位
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【2023年】専攻別大学ランキング
TimesもQSも専攻別の大学ランキングを発表していますが、今回はより専攻の分け方が細かい、Timesのランキングから引用しました。
ランキングの詳細や各大学の説明は別記事でしているので気になる方はチェックしてください。
人文社会
文系の科目に興味がある人で、学びたい専攻が決まっていない人やどのような職業につくか迷っている人におすすめなのが人文社会学部です。
人文社会学では幅広い知識を身につけることができ、自分の興味を見つけながら将来に役立つスキルを身につけることができます。
さらにオーストラリアの人文学部は他の学部よりも入学条件が低く設定されていることが多いです。
経営・経済
オーストラリアの大学ではビジネスの幅広い分野を学ぶことができ、その多くは世界でもトップクラスのレベルを誇っています。
またオーストラリアの大学で取得できるビジネス資格は国際的にも認められています。
教育
次世代を担う教育の現場で活躍することは、やりがいがあるキャリアです。
オーストラリアでは、教員養成課程はもちろん、さまざまなレベルで教育を学ぶことができます。
学問分野として教育を学ぶコースでは、社会学、政治学、歴史学、心理学などの分野を統合し、社会移動から国際政策まで幅広い知識を身につけます。
法学
法学部の学位は、様々な職業に応用可能なスキルを学生に提供するため、汎用性がある分野です。
法学部の卒業生の多くが法廷弁護士や事務弁護士となりますが、ビジネス、ジャーナリズム、テクノロジーなどの分野で法律以外の職業に就くことも可能です。
社会科学
社会科学とは社会問題を研究するために、地理学、政治学、社会学など、さまざまな科目を学ぶ学部。
社会科学は、オーストラリアではビジネスや経営に次いで大きな学問分野の一つです。オーストラリアのほとんどの大学では、社会科学のさまざまな分野を学部と大学院の両方で提供しています。
国内 | 大学名 |
---|---|
1 | オーストラリア国立大学 |
2 | メルボルン大学 |
3 | クイーンズランド大学 |
4 | モナッシュ大学 |
5 | シドニー大学 |
6 | クイーンズランド工科大学 |
7 | NSW大学 |
8 | マッコーリ大学 |
9 | チャールズダーウィン大学 |
10 | 西オーストラリア大学 |
コンピューターサイエンス
コンピュータサイエンスは、最も急速に成長している産業の1つであり、常に新しい仕事や専門分野が生まれています。
人気の留学先であるオーストラリアは、質の高い教育だけでなく、卒業後に幅広いキャリアの機会があることでも知られています。
工学
工学は建設、ビジネス、輸送、政府などの業界でのキャリアを目指す人におすすめの学部です。
オーストラリアの大学では、工学部の学生は土木工学、電気工学、航空宇宙工学など、さまざまな専門分野から選択することができます。
多くの工学コースでは、職業体験や研修ができ、インターンシップが含まれている場合もあります。
医学・保健
世界中の医学コースと同様に、オーストラリアの医学学位は他の学位よりも長く、通常4~6年かかります。
オーストラリアのほとんどの大学は、入学希望者にUCATテスト(学部入学の場合)またはGAMSATテスト(大学院入学の場合)の受験が必要です。これらのテストが必要かどうか、また合格点はいくらかは各大学に確認する必要があります。
生命科学
生命科学の学位は、農林学、生物学、スポーツ科学、獣医学など、専門的な科学分野でのキャリアに備えることができます。
学部では、科学分野の包括的な資格である科学学士号が取得できます。このコースでは、選択したモジュールによって、自分の好きな科学分野に焦点を当てることも可能です。
しかし多くの大学では、より専門的な科学コースも提供しているので、最初からどの分野に重点を置きたいかが明確であれば、そちらを選択するのがおすすめです。
物理科学
物理科学は、数学、統計学、物理学、天文学、化学、地質学、環境科学、地球・海洋科学などの、さまざまな科目を含みます。
コース卒業後は、コンピューター、エンジニアリング、特許法、政策業務、科学研究所の仕事などの分野で活躍することができます。
心理学
オーストラリアで心理学を学ぶ場合、学部レベルと大学院の両方で、多くのコースが用意されています。
学生は早ければ1年目から研究プロジェクトにボランティアに参加し、その後、学者や大学院生と一緒に研究を計画・実施することができます。
【2022年】オーストラリア大学の就職ランキング
現地でのキャリアを考えている人が気になるのは、就職のしやすさではないでしょうか?ここでは、QSが発表したオーストラリア大学の就職大学ランキングをご紹介します。
以下の4つが指標として使われており、就職に有利となる大学はどこかを見ることができます。
- 雇用者からの評判
- 卒業生の実績
- インターンや実習の充実度
- 卒業生の就職率
国内 | 大学名 |
---|---|
1 | シドニー大学 |
2 | メルボルン大学 |
3 | NSW大学 |
4 | モナッシュ大学 |
5 | シドニー工科大学 |
6 | クイーンズランド大学 |
7 | ロイヤルメルボルン工科大学 |
8 | オーストラリア国立大学 |
9 | マッコーリ大学 |
10 | クイーンズランド工科大学 |
オーストラリアの大学は少数精鋭
日本には780以上の大学があるのに対し、オーストラリアには約40ほどの大学しかありません。
しかしオーストラリアの大学のほとんどは政府が運営している国公立であるため、大学の教育水準や授業のレベルが高く保たれています。
特に授業や教授のレベル、国際性は世界的に見ても高く、世界大学ランキングに上位ランクインしている大学も。
またオーストラリアの大学は研究に強いと評判で、芸術、人文科学、教育や科学などの分野に強みを持っています。
レベルを知って大学を選ぶときの参考にしよう
日本の大学選びでも迷ってしまうのに、海外の大学となると分からないことだらけですよね。
ランキングを見てレベルの高い大学を目指すのも一つですが、その学校の特色や強みを調べて、納得のいく大学選びにしましょう。
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