オーストラリアには年2学期制の大学と3学期制の大学が存在しており、一般的に2学期制の場合は2月と7月の年2回、3学期制の場合は2月、6月、9月頃の年3回となっています。
その為、オーストラリアの大学院に7月の入学を目指す場合は遅くても3月(2月入学は前年の11月)には進学を決定し、入学準備を開始し手続きをしていく必要があります。
オーストラリアの大学院は入試がなく出願書類を総合的に審査され、合格・不合格または条件付き合格が決まりますので、下記の出願書類を揃えてなるべく早めに受けてみることをおすすします。
締め切り時期
ここではもう少し具体的な出願時期の締め切りについて言及したいと思います。
例えばメルボルン大学では、締め切り時期をセメスター1(2月入学)は前年の12月の遅くまで、セメスター2(7月入学)に関しては5/31までと記載されています(2017年)。
クイーンズランド大学の場合は、セメスター1は前年の11月30日まで、セメスター2は同年の5/31までです。学部によっては多少変更がありますので、詳しくはお問い合わせください。
締切に間に合わなかった場合どうなるか?
これは保証はされませんが、一応は大学によっては認めれもらえる場合があります。でもこれも保証はありませんので、なるべくはやめはやめに動いていくこれが重要です。
出願に必要な書類
大学の成績証明書(英文) & 大学の卒業証明書
大学の成績表(英文)を提出します。日本のGPAとこちらのGPAでは計算方法が若干違うため明確には示せませんが、一般的に大学院進学のためにはGPA3.0以上が必須となっています。
IELTSのスコア
基本的にはオーストラリアの大学院ではIELTSで6.5以上が要求されます。日本の大学を卒業していて、まだIELTSを受けていない方はまずIELTSを受けましょう。
大学院の願書
こちらに関しては当社が対応しますので、基本的に心配しなくて問題ありません。
しかし、とりあえず大学側の判定書類としてIELTSを受ける事を勧めているだけで、これが重要ですが英語力については、学士号と同様、入学基準の英語力を出願前に満たす必要はありません(一部の学科では例外あり)。大学院においても、英語の基準はあくまで入学の為の基準であり、アカデミックな審査は別に行われます。つまり、学力や経歴を審査し、合格に足る場合は条件付入学許可が発行されます。
補足書類
学部によっては補足書類が必要になります。
- Resume(履歴書)
- Personal Statement
- 推薦書(Reference Letter)
必要以上に多くIELTSに時間とお金を投資しなくても大学院に入学する道はありますので、IELTSの6.5以上を必須条件だと早合点しないようにしましょう。
大学院留学は早いほうがいい?
大学院の進学時期が3年後、5年後を目処に情報収集をしている方がいらっしゃいますが、もちろんそれぞれのペースがあるので一概には言えないですが、なるべく早い時期の留学をお勧めします。
いくつか理由はありますが、まずは学費の面。世界的に見てもその傾向がありますが、オーストラリアの大学の学費は年々増加傾向にあります。毎年数%上がっているんです。背景には、中国を筆頭にアジア諸国の留学生とBRICs諸国の留学生が増加していることが挙げられます。また大学院卒業の学歴をキャリアに最大限に活かすなら、年齢が若いほうが長くその学歴を活かせますし、日本の場合チャンスも多いです。
次に、これは永住権を視野に留学を考えている方向けですが、年々オーストラリアの永住権獲得が厳しくなっています。
自国民ファーストの思想で法律が今後は厳しくなることはあっても、緩和されることはないと思いますので、獲得を目指すなら早いに越したことはありません。
大学院出願までの3ステップ
さてここでは大学院出願までの流れを整理してみましょう。細かく分けると何ステップもありますが、基本的には3ステップです、非常にシンプルです。
1. 大学院についての情報を集める
希望する専攻、志望大学等についての情報を集めます。この段階で当社のような無料代理店を利用することをお勧めします。大学院の情報が大学の情報に比べ更に集めるのが難しく複雑ですのでエージェントを利用したほうが早くて正確です。また無料ですので、大学側に直接お金は振り込んで頂きますし、弊社にお金を振り込んでもらうようなこともありません。
2. 出願書類を大学院に提出
上記で説明した、大学の成績表(英文)、IELTSスコア、大学の願書 + 補足書類を大学院に提出して判定してもらいます。入学試験のようなものは基本的な学科にはありません。(アート系やファッション系などではポートフォリオの提出があります)
3. 合否判定
合格通知はオファーレターと呼ばれ、先程申し上げました英語力や学寮等が規定に満たない場合のコンディショナルオファー / 条件付き入学許可とフルオファーと呼ばれる条件がつかない入学許可通知があります。
条件付き合格の場合①
フルオファーの場合、学費を支払い入学の為に手続きに入りますが、英語力の条件つきで合格された方は、大学付属の英語学校で一定の期間英語コースを履修し、コースを修了してから大学院へ進みます。英語テストのスコアによって履修期間が決まってきます。
ここの学費を少なくしたいが為に、日本で英語の勉強を長くする方や語学学校に長く通う方がいますが、もちろんそれはそれで英語力がついて良いことなのですが、大学院の授業は、留学生でも十分な英語力があることが前提で進んでいきますので、内容を理解できる十分な英語力だけでなく、エッセイやプレゼンテーションなどをこなすアカデミックなスキルが求められます。
大学付属の語学学校では、この大学院の授業に付いていくためのアカデミックな英語能力を伸ばすはかなり適したカリキュラムですので、無理に大学院入学前にIELTS条件を満たすように努めるより、実は総合的に見た時にメリットがあることが多い為、当社ではお勧めしています。
条件付き合格の場合②
マスターの入学条件(最終学歴の成績等)が満たせない場合などに、ポストグラジュエート・サーティフィケート (6ケ月)もしくはポストグラジュエート・ディプロマ (通常1年)にまず進み、この学位を取得することでマスターに進むことが可能になる場合もあります。
ポストグラジュエート・サーティフィケートとは日本で認められていない学 位の為、このコースだけを目当てに留学される方はほとんどいらっしゃいませんが、 希望の学位へ進むためのステップとして活用することができる学位です。
ポストグラジュエート・サーティフィケートの次の段階に当たる学位です。 この学位も日本で認められていないものですが、専門分野の基礎的な知識を身に付 けられる学位として、多くのオーストラリア人が取得を目指しています。 大学院の導入部分のような学位で、こちらの学位だけを取得する留学生の方もいます。
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