オーストラリアで就職したいと考えている人は、どんな職業だと高い年収が得られるのか気になるのではないでしょうか?
年収の高さはその職種の需要の高さや難易度の高さに比例します。
どんな仕事に高い給料が払われているか知ることで、オーストラリアで職業を選択する際の参考となるかもしれません。 そこで、今回はオーストラリアの給料ランキングトップ10をご紹介したいと思います。
※すべての職業で永住権が取得できるという訳ではありません。移民法は年々変わるため、永住権取得のための職業選択の際は移民エージェントに相談しましょう。
オーストラリアで年収が高い職業ランキングトップ15
オーストラリアの国税庁(Australian Tax Office)は2023年に課税所得に基づいた年収ランキングを公開しました。
今回はそのデータから引用して紹介します。
1位 Surgeon(外科医)
年収: $457,281
外科医とは病気や怪我を手術によって治す医者のこと。
患者の状態を把握するため検査を行い、適切な手術の方法を考え、手術後は体の回復や合併症がないかを確かめます
一口に外科医と言っても外科医には様々な分類がされており、手術の深刻さや専門性、スキルや資格などが年収に影響します。 トップにランクインした外科医ですが、高年収の理由はその仕事内容を考えれば納得ではないでしょうか。
外科医は救急車で運ばれた患者や、患者の急な容態の変化により、夜間や休日に呼び出されることがあるため、時間外勤務が多くなりがちです。さらに人の生死に深く関わる仕事のため、責任が重くプレッシャーもかかります。
2位 Anaesthetist(麻酔科医)
年収:$426,894
麻酔科医は麻酔を使い手術中の痛みの緩和をしたり、手術の準備を行います。
さらに手術中に問題が起きないよう、患者の状態の管理をする責任もあります。 多くの手術では体にメスが入るため、患者には大きな痛みとストレスが与えられます。
痛みを和らげ、患者の体を守るのが麻酔科医の仕事で、手術に欠かせない大切な役割です。 手術が終わった後も、麻酔による悪影響が出ないように患者をサポートします。
3位 Financial dealers(ファイナンシャル・ディーラー)
年収:$341,798
トップに立ち並ぶ医療分野に食い込んでランクインしたのはファイナンシャルディーラー。
あまり馴染みのない職業かもしれませんが、ファイナンシャルディーラーとは、顧客の代わりに金融市場の取引を行い、金融に関するアドバイスを提供する仕事です。
社会の動向、市場の状況、政府の規制などを分析し、顧客の財務状況をふまえて最適な取引をします。市場は常に変動し、扱う取引は高額なため、常に高いリスクとストレスを伴う職業といえます。
ファイナンシャルディーラーになるには大学で商業、会計、金融、経済などの学位を取得する必要があります。
4位 Internal medicine specialist(内科専門医)
平均年収:$334,267
内科専門医とは、外科医のように手術を行わず、薬物治療や食事療法によって治療をする医師のこと。
複雑で見極めが難しい症状を診断、管理、治療することが主な仕事で、主に内臓の疾患を治療します。 内科専門医といっても細かく分類されており、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科などに分けられているようです。
さらに感染症、心臓病、リウマチなど特定の専門分野を持つこともあります。 内科を診療した患者を、場合によっては他の専門医につないだり、相談しながら治療することも多いです。そのため自分の専門分野はもちろん、広い医療の知識も必要となります。
5位 Psychiatrist(精神科医)
平均年収:$270,412
精神科医は精神疾患を持った患者の検査と診断、治療を専門とした医師です。
うつ病、ストレス障害、拒食症、パニック障害など様々な心の病気に対処し、カウンセリングだけではなく薬物治療も行います。 精神科医になるには患者を理解する努力と献身的な姿勢が必要です。
異なるバックグラウンドを持つ人に対して偏見を持たず、優れた観察力で患者の状態を見極める必要があります。 患者と精神的に深く関わる必要があり、時には患者の暴力や自殺などといった深刻度の高い問題を解決しなければいけません。
6位 General / Medical practitioners(一般開業医)
年収:$251,722
医療従事者といってもその役割と給与は大きく異なります。
その中でも競争力が高く、給料が高いとされているのは、心臓専門医、整形外科専門医、消化器病専門医など。 また、一般開業医(GP)、小児科医、矯正歯科医、歯科医、歯周病医、産科医などその他にも多くの職種があります。
GPは体に異変のある患者が一番先に受診する医療専門家であり、かかりつけ医、家庭医などとも訳されます。 専門分野は無限にあるため、興味のある分野や助けたいと思っている分野を選ぶことができます。
7位 Mining Engineer(鉱業技術者)
平均年収:$196,178
鉱業エンジニアとは、金、銀、ダイアモンドなどの鉱石の採掘、抽出、輸送をする仕事。
その他にも鉱山の評価、計画、建設の監督なども行います。 地質学者と協力して開発の候補地を決め、現地で調査を行ったり、実際のスタッフの雇用を調整し、安全な作業ができるように計画を立てます。
また、採掘が完了したら鉱山を元の状態に戻す役割もあります。 鉱山で働く場合は短期間で集中的に働くスタイルが多く、2週間休みなく働くことも。しかしその分1週間などのまとまった休日がもらえます。
8位 Judge or legal professional(司法またはその他の法律専門家)
平均年収:$193,388
司法またはその他の法律専門家とは、法律分野の様々な仕事をまとめたもの。
裁判官から、契約、人身事故、破産、移民、犯罪、企業、その他を専門とする弁護士、専門事務員であるパラリーガルなど様々な職種を含みます。 このキャリアでは、自分が関わりたい分野を選ぶことができます。
さらに裁判所、裁判所だけでなく、地方、州、または連邦レベルでの法律の変更に関わることもでき、とてもやりがいのある仕事といえます。
一方で精神的に追い詰められた顧客からの依頼があったり、一つのミスで多大な損害を与えてしまう可能性があるため、責任は重大です。
9位 CEO or Managing Director (CEOまたはマネージング・ディレクター)
平均年収:$177,508
最高経営責任者(CEO)またはマネージング・ディレクターは、企業における最も高いポジションです。
業務、組織、人材の管理などを担当し、会社の利益を上げるための経営戦略を打ち立てるのが主な役割。企業が行う業務の全てのまとめ役となり、その名の通り、全ての責任を負い最終的な決定をします。
CEOまたはマネージング・ディレクターになるには、社内でキャリアを積み地道に上り詰める方法と、自ら会社を企業する方法、CEOのポジションに転職するといった方法があります。
10位 Financial investment advisor(金融投資アドバイザー)
平均年収:$169,608
金融投資アドバイザーとは、個人や企業が資産を適切に運用し、増加させることができるようにアドバイスする仕事です。投資に関する専門知識を持ち、顧客の目標に合った投資の計画を立てます。
金融投資アドバイザーになるには、常に変動する金融市場の動向を把握し、クライアントとのコミニュケーションを通して信頼を得ることが大切です。
莫大な金額を運用することもあり、法律を遵守しながら対応する必要があるので、責任が重くやりがいのある仕事です。
オーストラリアでお金を稼げる職業につくには
会社の雰囲気、ワークライフバランス、将来性、安定性など、働きたい職業を選ぶ際の指標はたくさんあります。 その中でも、給料の高さは大きな決め手になるのでは。
お金のためだけに仕事をする訳ではないかもしれませんが、家族を養えるのか、求める生活水準を達成できるのかということは重要なことです。
今回挙げた分野に興味があり追求していけるなら、好きなことをしつつかなりの年収を稼げる可能性があります。 しかしランクインしているのは、その職業に就くまでに多額の投資が必要だったり、資格や必要経験などの難易度が高いものがほとんど。
継続的な努力はもちろん、仕事に対する情熱やスキルを磨き続ける姿勢も必要となります。
すでにこのような職業に就いており、あらためて大学院などで英語環境で学びたい、オーストラリアでの学位が欲しいという方もおられるかと思います。
もしこれらの職業になるための大学や大学院を考えているのであれば、無料ですのでぜひ一度お気軽にKOKOSにお問い合わせください。