大人の嗜みとして世界で愛されているお酒。国が違えば飲めるお酒の種類も異なり、楽しみ方も様々です。
オーストラリア人もお酒を好む人が多く、特に週末はクラブ、パブ、バーやレストランがお酒を手にした人たちで賑わっています。
今回は留学生の方たちがオーストラリアでもお酒を安心して楽しめるように、オーストラリアでの飲酒ルールやお酒文化についてお伝えします。
オーストラリアの飲酒に関するルール
オーストラリアで飲酒可能な年齢
オーストラリアの法律では18歳以上から飲酒が認められています。日本では成人年齢が18歳に引き下げられましたが、飲酒と喫煙に関しては20歳以上のままです。
しかしオーストラリア国内ではオーストラリアの法律が適用されます。そのため留学生の方たちも渡航後は18歳以上であれば飲酒や喫煙が可能になります。
お酒を提供している店では、多くの場合入店時や購入の際に年齢確認をされます。特に日本人は若く見られがちなので頻繁に身分証の提示を要求されがち。そのため、飲みに行く際はパスポートや免許証などの有効な身分証明を携帯していきましょう。
ただし、日本語の免許証などは生年月日などが記載されていても認められませんので、英語で書かれた身分証明がない場合はパスポートが無難かもしれません。
日本と違う飲酒運転の基準
オーストラリアではBlood Alcohol Conce++++ntration(BAC)と呼ばれる体内のアルコールの測定値が0.05以上の場合、車の運転は禁止されています。
つまり測定値の0.05を下回っていれば理論上運転は可能ということです。0.05とはどれくらいかというと、一杯の基本的なお酒程度とされています。そのためオーストラリアでは一時間に一杯(One drink an hour)の飲酒なら運転しても大丈夫と考える人も。「飲んだら乗るな」が鉄則の日本から来たら、驚いてしまいますよね。
しかし、お酒の種類、体格や体質などによって酔いは異なるため、その基準は曖昧と言わざるを得ません。加えて、警察官の判断により、例え血中アルコール濃度が0.05以下でも安全に運転が行えないと判断された場合は捕まり、罰金も科せられます。つまり、少量だからといって違法とならない確証はないということ。
安全な留学生活のためにも、そして無用なトラブルを避けるためにも飲酒した場合の運転は絶対に控えましょう。飲酒運転で捕まった場合、初犯でも罰金通知費用などを含めて最大で約$2800の罰金と3か月から6か月間の免許停止が科せられます。
公共の場では飲酒禁止
日本と違い、オーストラリアでは公園などの公共の場で気軽に飲むことが出来ません。州によって規則が少し違うこともありますが、オーストラリアでは基本的に2種類の飲酒禁止エリアが定められています。その違いは適用される場所の種類にあります。
・アルコールフリーゾーン (Alcohol free zonesまたはAFZs)
道路関連の公共エリア (公道、歩道、駐車場など)
・アルコール禁止エリアalcohol prohibited areasまたはAPAs)
道路に関係のない公共の場所 (公園など)
オーストラリアではFree Zone(Smoking Freeなど)と表示されていることがありますが、これらはその行為を肯定しているものではなく、禁止されている場合の表記です。日本人の方は間違えやすいので注意しましょう。
飲酒禁止エリアは公共エリアの治安を保ち、住民が安心して利用できるものにするための措置です。捕まったり罰金を科せられたりしないよう、基本的には公共での飲酒は禁止と考えておくと安全です。
その他の知っておくべきこと
お酒を扱う仕事をする際に必要なRSA
RSAはResponsible Service of Alcoholの略です。酒屋、レストラン、バーのスタッフなどの、アルコールの販売に関わる仕事をする人はRSAを取得する必要があります。
そのため、RSAを持っていることが求人募集要件となっていることや、RSAの有無が採用の合否を左右する場合もあります。
RSAの取得はそれほど難しくなく、RSAコースを指定の場所で受けて資格を得るだけ。現在はオンラインコースも一般的なので比較的用意に取得が可能です。州によって資格の有効期限がある場合と無い場合があるので注意が必要です。
接客業でアルバイトを考えている方は取っておいて損はないでしょう。
独自の飲酒文化、BYO
店によってはBYOを認めている場合があります。BYOとはBring Your Ownを意味し、自身で購入したお酒をお店に持ち込むこと。
BYOによってそのお店で売られていないお酒が楽しめたり、自分のお気に入りのお酒を楽しむこともできます。さらにオーストラリアはお酒の値段が高いですが、BYOによって安く済ませることも可能です。
オーストラリアでBYOが始まったのは1970年代。当時多くのレストランがオープンしましたが、酒類の販売の免許の取得が難しかったため、BYOが発案されたとされています。
もともとはワインの持ち込みを意味していましたが、今ではビールなども可能なお店もあるようです。現在ではレストランではお酒の販売の有無に限らずBYO可能なお店もあります。
しかし多くのお店は持ち込み料(料金はボトルごとに掛かる場合や一人当たりいくらと決まっている場合があります)やCorkageと言うスタッフが持ち込まれたワインを注ぐサービスに対しての料金がかかります。
お店によっては購入したお酒よりも高くなる場合があるので事前に確認することをおすすめします。
オーストラリアでお酒を買えるお店
日本では気軽にコンビニやスーパー、自販機などで24時間どこでもお酒を買うことができますよね。しかしオーストラリアでは日本よりもお酒の取り扱いに関する規制が厳しく、ボトルショップと呼ばれる酒屋のみで販売されています。
いろいろな酒屋がありますが、今回は比較的探しやすい有名なボトルショップをご紹介します。
BWS
BWSはオーストラリア全土に約1400店舗ある有名チェーン。オンデマンド配送を含むオンラインサービスで、便利にお酒が買い求められるお店です。
BWSでは幅広い種類のお酒を提供しており、欲しいお酒が簡単に見つけることが出来ます。
さらに約1000の店舗で配達を行っており、基本的に1時間以内に飲み物を配達してもらえます。
またオンラインで購入した商品のピックアップも大半の店舗で行っているため、目当てのお酒を確実にゲットすることができます。
Woolworthなどのスーパーマーケットと併設されている場合もあるため、買い物ついでに立ち寄ってみてください。
Dan Murphy’s
店舗数は約250とBWSに比べて少ないですが、店が大きいためシティから少し離れた場所に店舗を構えている場合が多いです。オーストラリアでは最も有名なブランドの一つで、オーストラリアで最も安い価格で豊富な種類の酒類を取り揃えています。
こちらもオンラインサービスを提供しており、どの店舗にもお酒に詳しい専門スタッフがいます。そのため直接店に出向き、店員にオーストラリアならではのお酒やお勧め、いい飲み方を聞いてみるのも面白いですね。
オーストラリアで人気のお酒
オーストラリアではたくさんの種類のお酒が飲まれていますが、その中でも特に人気なものがワインとビールです。今回は現地で人気のあるスタイルのワインと、オーストラリア産のおすすめビールをご紹介します。
もちろん日本で親しまれているアサヒビールなどもオーストラリアで人気ですが、せっかくのオーストラリア留学なので、現地の方に親しまれているお酒も楽しんでみてください。
ワイン
ワインはたくさんの種類があるため、今回はオーストラリアで人気なスタイルのワインをご紹介します。
Pinot Noir
Pinot Noirは、ワイン用ブドウの一種であり、他の赤ワインと比較して、典型的にはライトからミディアム・ボディで、果実味が強く、アルコール度数が比較的低い赤ワインのスタイルです。
テイスティングすると、素朴でハーブのスパイシーな香りがします。 ダークチェリー、レッドカラント、ベリーのフレーバーが一般的で、きのこや土の香りがするものも。
他にはバニラ、スパイス、チョコレート、タバコ、オークのニュアンスも感じるかもしれません。 Pinot Noirの中程度の酸味と低〜中程度のタンニンにより、バランスの取れた赤ワインです。
Shiraz
Shirazは通常、フルボディでアルコール度数は高く、ワインの色は不透明でルビーがかった紫色です。ブルーベリーとブラックベリーの凝縮されたジャムのようなアロマとフレーバー、そして大きく熟したタンニンが感じられます。
ビーフジャーキーやベーコンなどの燻製肉の香りとブラックペッパーのスパイスが感じられるのも特徴的。そしてすべての高級ワイン品種と同様に、非常に飲み方の用途が広いです。
ビール
Carlton Draught
Carlton Draughtは伝統的なフルストレングスのラガーで、中口はさわやかで、良いモルトの特徴と滑らかなフルボディのフレーバーがあります。 すっきりとしたホップの苦味により、ビールはややドライな仕上がりになります。
Victoria Bitter
香りと味わい深いフルフレーバーで、フルストレングスのビール。 香りの穏やかなフルーティーさが口の中で甘いモルト感を引き立て、フィニッシュのクリーンなホップの苦味とのバランスが完璧です。
XXXX Gold
XXXX Goldは爽やかな中強度のビールで、最高級のオーストラリア産モルト、大麦、独自のゴールデンクラスターホップを使用して醸造しています。 このビールは、バランスの取れた滑らかなフレーバーとコクがあり、マイルドな苦味とエクストラモルトからのわずかな甘さが引き立てられています。読み方はフォーエックスといいます。
安全にお酒を楽しもう
飲酒のルールは国によって異なるため、日本のルールしか知らずにいるとオーストラリアではトラブルになることも。
そのためオーストラリアのルールについて知っておくことは大事ですね。
オーストラリアでは18歳からお酒を飲むことができますが、年齢確認は厳しく行われるのでお酒の購入の際はパスポートなどの身分証明を持っていきましょう。
そして飲酒したら日本と同様に、車などの運転をしないようにしましょう。
オーストラリアには様々なワイナリーが存在し、試飲なども行っています。建物自体も歴史を感じられるものもあり、休日に巡ってみるのもおすすめです。常にDrink smart and Drink safeを心掛けてお酒を楽しんでくださいね。
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