オーストラリアで留学・ワーホリに来る目標の一つはやはり、英語力を上げるということではないでしょうか?英語力を伸ばすために有効的なのは、英語を使わざるを得ない環境に身を置くことだと言われています。
オーストラリアは英語圏であるため、オーストラリアに行きさえすれば英語力が伸びるのではと考える人も多いです。しかしオーストラリアには世界中から人が集まっており、ワーホリや留学で来る日本人もたくさんいます。
そのため、楽な方へと流れてしまうと日系のレストランで日本語を使ってバイトをして、友達も日本人のみという状況になりがちです。
日本人のコミニュティを持つことはいいことですが、「オーストラリアに来たからには現地らしい生活がしたい」と考える人も多いのでは。今回はオーストラリアで日本人が少ない地域についてご紹介します。
オーストラリアにいる日本人は増えている?
まずはオーストラリアにどのくらいの日本人滞在者数の傾向を見ていきましょう。
statista.comのデータによるとオーストラリアに滞在する日本人は着実に増えており、2019年には約10万に達しました。
しかしその後はコロナウイルスの影響により、オーストラリア政府は国境を約2年間閉鎖。日本人の数は減少し、2021年10月時点では約9万5千人となりました。
しかし国境が開き、観光やワーホリ、留学が再会してからは街に日本人を見かけることも多いです。オーストラリアがワーホリ・留学先としての人気があることを考えると、以前の状態に回復することが予想できます。
外務省による2021年のデータによると、日本人の多い外国は以下の通りとなっています。
オーストラリアは3位と高く、2位の中国と比べても大差はありませんね。
出典:外務省「海外在留邦人数調査統計(令和4年版)」(国(地域)別在留邦人数推計上位50位推移(令和3年10月1日現在)
英語圏でありながら時差がほとんどなく、多国籍文化が魅力なオーストラリアは、これからも人気の留学・移住先となりそうです。
日本人が少ないオーストラリアの州
それでは、どの地域にどれくらいの日本人が滞在しているのかデータを見ていきましょう。
オーストラリア政府が発表している公式データは2016年のものが最新のようなので、そちらのデータを紹介します。
1.NSW(ニューサウスウェールズ) | 14,008人 |
2.QLD(クイーンズランド) | 12,402人 |
3.VIC(ビクトリア) | 8,515人 |
4.WA(ウェスタンオーストラリア) | 4,291人 |
5.SA(サウスオーストラリア) | 1,527人 |
6.ACT(オーストラリア首都特別地域) | 791人 |
7.NT(ノーザンテリトリー) | 474人 |
8.TAS(タスマニア) | 413人 |
2016年にはオーストラリア全体で42,421人の日本人がおり、その33%がNSW、29.1%がQLD、20.1%がVICに滞在していました。
QLDにあるケアンズは小さな街ですが、立地的にも近いことから日本人をはじめとしたアジア人が多いです。
日本人滞在者が少ない州はWA、SA、TASなどの地方で、特にTASは全体の日本人の中でも1%とかなり少ないです。TASは州都のホバートの人口でも20万人と人口密度が低いので、日本人と会う確率はかなり下がるでしょう。
日本人留学生が少ないオーストラリアの州
それでは、学生に絞ると日本人はどの州で少ないのでしょうか?
オーストラリア政府のデータによると、2022年の1月〜7月まででオーストラリアにいる日本人留学生は6,043人。
都市ごとの人数を多い順に並べると、以下のようになります。
1.QLD(クイーンズランド) | 2,130人 |
2. NSW(ニューサウスウェールズ) | 1,754人 |
3.VIC(ビクトリア) | 1,427人 |
4.WA(ウェスタンオーストラリア) | 334人 |
5.SA(サウスオーストラリア) | 299人 |
6.ACT(オーストラリア首都特別地域) | 82人 |
7.TAS(タスマニア) | 48人 |
8.NT(ノーザンテリトリー) | 10人 |
先ほどの日本人滞在者数のデータと似た結果となっていますが、NSWとVICを越してQLDが最も多い結果に。
QLDにはオーストラリア第3の都市であるブリスベン、人気の観光地であるサンシャインコースト、ゴールドコースト、ケアンズなどが位置しています。温暖な気候やグレードバリアリーフ、熱帯雨林などの大自然などが魅力で、オーストラリアと言えば思い浮かぶイメージそのままの州です。
NSWやVICは大都市のため、日本人が多いと広く知られています。そこで「QLDなら日本人がいないのでは?」と考えがちですが、実際行ってみてその多さに驚くかもしれません。
ただQLDといってもとても広く、都市以外にも魅力的な郊外が多いです。都市や観光地を避ければ、日本人の割合はぐっと下がるでしょう。
日本人が少ないおすすめ学校
オーストラリアで留学できる教育機関には語学学校、専門学校、TAFE、大学などがあります。日本人の割合はコースが難しいほど下がり、語学学校では比較的日本人が多いですが、TAFEや大学内で見かけることは少ないです。
しかし都市部となると、学校内ではいなくてもアルバイト先などの学校外のコミニュティには多い傾向があります。
多いとはいえ、オーストラリアにいる日本人の数は他の国からの移民と比べても少なく、「日本人と関わらなければ生活できない」ということはありません。
ネイティブの多いところで働いたり、積極的に現地のコミニュティに参加したりすれば完全な英語環境も得ることができます。
「日本人が少ないところがいいけど、あまりに田舎だと不便・・」と悩んでいる方におすすめしたいのは第四の都市パースや第五の都市アデレードです。
パースは都会と自然が上手く調和した街で、公共交通機関も発達しています。都会の喧騒とは距離をおきつつ、不便さは感じないのが魅力です。
アデレードは歴史的にイギリスからの移民が多く、ヨーロッパを感じさせる建築物や街中に咲くお花が美しい街です。コンパクトながら必要なものは全て揃っており、徒歩20分でどんな用事も済ませられます。
どちらの都市も生活費や家賃が大都市よりも安く、生活費が抑えられる反面、バイト先が少ないのがデメリットです。
日本人の少ない語学学校、TAFE、専門学校、大学をお探しでしたら、ご相談いただければおすすめの学校を無料で紹介できますよ。
日本人の少ない大学
オーストラリアのハイレベルな大学群 group of eightに所属する大学は人気のため、アジア人留学生をはじめとする海外留学生が多いです。
そのため、おすすめできる大学は、WA州のウエスタンオーストラリア大学、SA州のフリンダース大学、QLD州のグリフィス大学、サンシャインコースト大学などです。
しかし大学の学部によっても国籍が偏っていることがあるので、気になる人は事前に確認しましょう。
日本人の少ない英語環境で理想の留学を
日本人の少ない場所で留学したいと考える人には、英語力を伸ばしたいという人や現地のコミニュティに入りたいという人が多いようです。
語学学校や専門学校などは特に、日本人が少なかったとしても中国やネパールなどの留学生がほとんどといったコースもあります。
しかし学生の国籍割合を公式サイトなどで公表していない各教育機関がほとんど。そのため、気になるコースがある場合などはぜひお問い合わせください。
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