海外のチップ文化は、馴染みのない私たちにとってはよく分からないものですよね。いつどうやって払うの？渡さないと失礼？など、現地で困ってしまうことも多いのでは。
実はオーストラリアでは、チップは払わなくてもいい場合がほとんど。とは言っても例外もあるため、チップ文化が全くないとも言い切れません。
オーストラリアのチップ文化を知って、現地でスマートに支払いできるようになりましょう。
オーストラリアではチップは不要？
シンプルに答えると、チップを必ず払う必要はありませんが、払いたいときは払っても大丈夫です。
同じ英語圏のアメリカではチップが義務といえるほど浸透しています。その理由はチップなしでは生活できないほど、サービス業で働く人の給料が低いことが関係しています。
反対にオーストラリアでは高い最低賃金が法律によって設定されており、労働者はチップがなくても生活に響きません。
オーストラリアは外食などのサービスにかかる料金がとにかく高いとされており、最低賃金の高さはその一因です。客側としても、高い金額に加え毎回チップを払っていたら払い過ぎと感じてしまうでしょう。
さらにオーストラリアでは休日に働くと給料がアップし、労働者には10-20%ほど多く支払われます。そのため休日のサービス料金を上げるレストランやカフェも多くあり、レジ前やメニューに「休日・祝日はサービス料金10％アップ」などといったサインが書かれています。
このことを知らずにいきなりレジで会計金額を上げられると、ぼったくられているのではと疑ってしまうかもしれません。しかしこれはごく普通のシステムということを知っておきましょう。
どんな場面でチップが払われるのか
それでは、チップを払うことが多いのはどういった場合なのでしょうか。以下ではチップの払い方と一緒にご紹介します。
面倒な要望を聞いてくれた、対応がとても丁寧だったなど、特別なサービスをしてくれた時にはチップを渡してもいいでしょう。
しかしチップはもともと、いいサービスに対して感謝の気持ちを伝えるために渡すもの。渡さないと嫌な顔をされるかも、などとプレッシャーを感じなくても大丈夫です。
タクシー
日本と同じようにタクシーを降りる際にクレジットカードか現金で料金を支払いますが、チップは払わなくても大丈夫ですし、要求されることもありません。
しかし現金で払った場合、5ドルほどのお釣りは返ってこないことが多いです。小銭のやりとりをするのが面倒なドライバーは、金額を切り上げてしまうことが多いよう。
チップを渡したい場合は料金の端数や10％ほどを現金で渡すのがいいでしょう。カードに上乗せして払っても、運転手さんの元には入らない場合があります。
Uberを利用した場合、料金は登録しているクレジットカードから決済されるため、運転手とのお金のやりとりはありません。
ホテル
ホテルでもほとんどの場合でチップは必要ありませんが、高級ホテルに滞在した場合やルームサービスを頼んだ時は渡すことがあります。
荷物を運んでくれるなどの小さなサービスなら2,3ドル、ルームサービスなどの少し手間がかかるサービスなら5ドルといったところです。
お部屋を清掃してくれるスタッフにチップを渡したいときは、分かりやすいようにメモなどをつけて部屋においておきましょう。
レストラン
一般的なレストランやカフェ、特にセルフサービスがあるお店ではチップを払うことはほとんどありません。
しかし高級店またはサービス料を料金に含めていないお店では、様々な方法でチップを受け取っています。
・伝票にチップの金額を書くスペースがある（書いた金額を足した合計がレジでチャージされる）
・クレジットカードで支払う場合、機械を操作するときにチップ金額の入力画面が出る
・レジ前にチップを入れる瓶や箱が置いてある
上記の他にも、都市では席にあるQRコードからオーダーと支払いを済ませられるお店もあり、その場合はスマホの画面でチップを払うというスクリーンが出てくることも。
オーストラリアのチップ文化を知ってスマートに支払い
長々と書きましたが、「チップは渡したい時に渡せばいい」と考えればとても簡単ですよね。
留学生やワーキングホリデーの人なら特に、チップを払わなければいけない場面に遭遇することはあまりありません。
オーストラリア人の友達が、美容院で施術してもらったヘアカラーが気に入ったため、チップをたくさん渡していました。しかし「金欠なのに渡しすぎてしまった」と後で後悔していたようです。
現地のオーストラリア人にとってもチップを渡すというのは少し特別なことのようですね。
オーストラリアに来て、素敵なサービスを受けたらチップを渡してみましょう。
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