オーストラリアに留学を決めたものの、どの都市に行こうか悩んでしまう人も多いのでは。 今回は各都市の特徴や留学先としてのメリット、デメリットについて詳しくお伝えします。
シドニー
オーストラリア最大の都市、シドニー。 ハーバーブリッジやオペラハウス、ボンダイビーチなどを有し、オーストラリアを代表とする観光地としても有名です。
シドニー留学のメリット
交通機関が発達しており、バスや電車、トラムは頻繁に走っているので通勤や通学に困ることはまずないでしょう。
移民が非常に多く、欧米系、アジア系、中東系など様々な人種の人が一緒に住んでいるので、外国人として疎外感を感じることが少ないです。 多国籍なレストランが多く、美味しいレストランやカフェがたくさんあります。日本人も多いので、日系スーパーやレストランも充実しており、日本食が恋しくなっても大丈夫です。
都会と自然が融合した街が人気で、街中に大きな植物園や自然公園があったり、シティから一時間ほどバスで移動すればビーチに着きます。さらに世界遺産であるブルーマウンテン、ワイナリーがあるハンターバレーなど、魅力的な郊外に日帰り旅行で行くこともできます。
大学、カレッジ、TAFEといった学校数が多く、選択できるコースやプログラムが多いのも大きなメリットです。
仕事が多く給料も高いので、留学しながらアルバイトをして節約したい人にもおすすめ。
気候は比較的穏やかで、日本ほどはっきりはしていないものの四季があります。
シドニー留学のデメリット
シドニーに住む上で最大のマイナスとなるのが、家賃の高さです。
給料が高いとはいっても家賃がかなりの出費となるので、お金を貯めるにはどれだけ家賃を抑えるかが重要になります。さらに物価が高いため、外食費や交際費にかかるお金も高くつきがちです。
また他の都市と比べるとシドニーの人々は冷たいと感じる人もいるようです。
オーストラリアの人はフレンドリーでアットホームというイメージが強いですが、シドニーに住む人々は、プライベートと仕事をきっちり分けていたり、他人にそこまで干渉しないというスタンスの人が多いかもしれません。
メルボルン
世界の住みやすい街ランキングで常に上位なメルボルン。
オーストラリアのカフェ文化の発祥の街でもあり、芸術家や音楽家が多く住んでいることからアートの街とも言われています。
メルボルン留学のメリット
メルボルンのバーではライブミュージックやコメディが頻繁に行われており、ストリートパフォーマンス、ウォールアートなども盛んです。街を歩いただけでそのアート文化が感じられるでしょう。
街の建物はイギリス植民地時代の面影を残しており、歴史を感じる教会や図書館、美術館などが多いです。その美しい街並みはヨーロッパのようで、オーストラリアで一番おしゃれな都市とも言えます。
美食の街とも言われており、安くて美味しい料理を味わうこともできます。アジア料理が多いシドニーと比べ、メルボルンはヨーロッパ料理のレストランも多く、価格もリーズナブルなものが多いです。
交通網は整備されており、バス、トラム、電車などの利便性が高いです。特にトラムはシティの中心から市街にかけて主要な場所を結んでいるので、快適に移動することができます。
学校数や仕事の数もシドニーに次いで多く、コース選びや仕事選びに苦労することは少ないでしょう。 メルボルンは教育の質が高いことでも有名で、メルボルン大学やモナシュ大学など、世界ランキングにもランクインする大学が複数あります。
メルボルン留学のデメリット
メルボルンに住む上で知っておくべきなのは、天候の変化が大きいということです。1日の中でも天候がコロコロと変わり、突然雨が降ったり気温が下がることがあります。
さらに年の平均気温が低く、特に冬は冷え込むので「暖かいオーストラリアのイメージと全然違う」なんてことも。 さらに街を流れる川や自然公園などはあるものの、他の都市と比べビーチや大自然が少ないということも挙げられます。
広大な自然に触れるには、街を抜けて郊外まで行く必要があるため、気軽にハイキングやアクティビティを楽しみたい人にとってはマイナスかもしれません。
ブリスベン
オーストラリア第三の都市と呼ばれるブリスベン。
都会と自然がうまく調和しており、都会の便利さと地方の穏やかさをどちらも持っている街です。
ブリスベン留学のメリット
ショッピングセンターが充実しており、シティに行けば必要なものは全て買い揃えることができます。 街はコンパクトで徒歩圏内で用事を済ませることができるので、都市とはまた違った快適さがあるでしょう。
便利ながら、都会の忙しさや喧騒がなく、治安もいいため家族連れで来る人にも人気です。
シドニーやメルボルンに比べて物価が安く、家賃も抑えめ。シドニーと同じ家賃の部屋でも、ブリスベンなら広くて綺麗な部屋に住むことができます。 ブリスベンの魅力は天候にもあり、年中暖かいため冬は半袖でも過ごすことができます。
野外でのスポーツやアクティビティも時期を問わずできるので、カヌーやカヤック、シュノーケリングなどを思いのまま楽しめます。 交通機関も便利で、街に流れている川をフェリーで移動することができます。一般的な交通機関のほかには自転車で移動する人も多く、自転車のシェアリングサービスも発達しています。
晴れの日が多いせいか、住む人々も陽気で優しい人が多いと言われており、初対面の相手でもフレンドリーに接してくれます。
ブリスベンに留学しに来る学生はモチベーションが高い傾向があり、集中的に勉強するプログラムや大学進学を目指すコースも多いです。
ブリスベン留学のデメリット
街がコンパクトであるためお店や会社の数も少なく、シドニー・メルボルンと比べてしまうと求人数は多くありません。
特に英語力が低いと仕事を見つける難易度は高くなります。
また観光地が少なく、短期で留学に行く人や、観光もかねた留学をしたい人にとっては物足りないかもしれません。
ゴールドコースト
サーファーやビーチ好きにぴったりの街、ゴールドコースト。
街を代表する観光地「サーファーズ・パラダイス」には52kmに及ぶ美しい砂浜と海が広がっています。
ゴールドコースト留学のメリット
年間300日以上が晴天で、シュノーケリングやビーチスポーツなどの野外アクティビティがさかんです。
美しい国立公園や火山、熱帯雨林や滝などがあり、オーストラリアらしい壮大な自然を楽しめます。 さらにはテーマパーク、ゴルフ、コアラと触れ合える動物園などバラエティに富んだアトラクションがあり、世界中から観光客が訪れています。
アジア人の比率が少なく、ヨーロッパや南米からの学生や移民が多いのも特徴。住んでいる人々の年齢層は若めで、ナイトクラブやバーは夜遅くまで賑わっています。 大都市ではないため求人数はそこまで多くありませんが、観光客向けのレストランやお土産屋さんなど、接客業の需要は高いです。
ホスピタリティや調理師、観光学などを学べる学校が多く、観光地である立地を生かしてインターンや実習がさかんに行われています。
ゴールドコースト留学のデメリット
マイナス面としては、紫外線が非常に強いことが挙げられます。サングラスや日焼け止めなどの紫外線対策をしないと目を痛めてしまったり、肌に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
さらに娯楽に囲まれているため、勉強の誘惑があります。遊び目的でゴールドコーストに来る学生も少なくないため、静かに勉強に集中したいという人には向いていないかもしれません。
キャンベラ
オーストラリアの首都キャンベラは、シドニーとメルボルンが首都を巡って争ったことがきっかけで作られた人口都市。
シドニーとメルボルンの中間にあり、両都市から車で約3時間で行くことができます。
キャンベラ留学のメリット
政治や学問の中心で、国会議事堂、オーストラリア国立美術館、国立博物館などがあります。政府関係者や公務員がたくさん住んでおり、高学歴な人が多く住んでいることでも有名です。
治安が非常によく、教育の質も高いので、勉強に集中したい人にはぴったりの場所といえるでしょう。
オーストラリア国立大学やキャンベラ大学など、オーストラリアでも名高い有名大学があるので、大学進学したい人におすすめできます。 特別に有名な観光地はありませんが、街は洗練されていて、快適な暮らしそのものです。
街の中心部には人工湖があり、周辺には多くの自然保護区があるなど、静かでゆったりとした雰囲気があります。
シドニーやメルボルンに週末に旅行しに行くこともできるので、オーストラリアの魅力を満喫しながら勉学にも励むことができます。
キャンベラ留学のデメリット
語学学校の数が少ないため、キャンベラで語学学校に通う場合は大学付属の語学学校に通うというパターンが多いです。
学生が遊べるような観光地や娯楽施設が少ないため、余暇は遊んで楽しみたいという人には向いていないかもしれません。
パース
日本での知名度は低いものの、現地のオーストラリア人から人気の穴場都市パース。落ち着いた雰囲気がありながら、生活に必要なものが揃っているので、留学先としても人気です。
パース留学のメリット
シティには大きなストリートを中心にお店やカフェ、デパートなどが広がっており、ビジネスビルも多く立ち並んでいます。 ノースブリッジと呼ばれるエリアは歓楽街となっており、夜は若者で非常に賑わいます。
アジア・ヨーロッパ系の移民が多いため、多国籍な料理を味わうことができるのも魅力。 オーストラリアの西側に位置し、インド洋に面しているのでゴールドコーストとはまた違った美しさを持つ海があります。シティから電車で行けるコッテスロービーチでは、ターコイズブルーに透き通る海と白い砂浜が有名です。
他にも魅力的な観光地が多く、ナンバン国立公園では砂漠に立ち並んだ石灰石を見ることができ、晴れの夜にはパノラマの星空も見ることができます。世界一幸せな動物と呼ばれるクオッカが住むロットネスト島からも近く、市内からは1-2時間で行くことが可能です。
パースの学校は日本人の比率が少ない傾向があるため、英語環境に身を置きたい人や日本人以外の友達を積極的に作りたい人に向いています。 さらに市立・州立の大きな図書館があり、近代的でおしゃれな空間で快適に勉強することができます。
パース留学のデメリット
パースに住む一番のデメリットは、他の都市からの距離が遠く孤立していることです。
反対の東側にはシドニーやブリスベンなど人気の都市がありますが、パースからだと航空券代が高くついてしまいます。そのため週末に気軽に行くというのは難しいでしょう。
また英語の得意なヨーロッパ系の学生や移民が多いため、仕事を見つけるのが難しいということもあります。さらに求人数が少ないため競争は激しくなりがちです。
アデレード
お花や川、ヨーロッパを感じる建物に囲まれた町、アデレード。「ローズシティー」という呼び名がつくほどならや藤の花が町中に咲いていて、華やかな街並みです。
アデレード留学のメリット
教会がたくさんあることでも知られていて、歴史的なものからモダンなものまで、美しくデザインされた教会が街のランドマークともなっています。
さらに市内のどこへ行くにも20分あれば十分とされており、小さな街なので便利に生活することができます。 オーストラリアの中でも先進的な考え方を発信してきた場所で、先住民の権利を認め、性差別や人種差別を犯罪と定めた最初の都市です。
また環境に対する意識も高く、持続可能な街づくりに取り組んでいます。 留学先としての魅力には、日本人が少ないこと、家賃や交通費が安く抑えられること、大学の数が多いことが挙げられます。
さらにアジア人経営の店が少なく、オーストラリアの基準に沿って運営されているお店が多いため、時給は高めです。
アデレード留学のデメリット
小さい街なので、有名な観光地や娯楽施設、お店などが少ないです。またそれに伴ってアルバイトなどの求人数も少ないため、仕事が見つけづらい可能性もあります。
またアジア系や日本のレストランやスーパーが他の都市より少ないため、日本と同じような食生活を送りづらいことも挙げられます。
ケアンズ
日本から一番近いオーストラリアの都市、ケアンズ。
熱帯気候のため、南国のリゾートという言葉がぴったりで、ゆったりとした雰囲気があります。
ケアンズ留学のメリット
街は小さいですが、ショッピングセンターや住宅街がまとまっているので徒歩圏内で用事を済ませることが可能です。
物価が安く、お金のかかる娯楽も少ないため、物価や生活費が抑えられます。 町の海沿いには大きなラグーンがあり、無料で泳ぐことができます。
さらに熱帯雨林や世界最大のサンゴ礁であるグレートバリアリーフ、映画のロケに頻繁に使われるパロネラパークなど、他の都市にはないような魅力的なスポットにも行くことができます。
立地が近いせいもあり日本人やアジア人が多く住んでいて、日本人や親日家も多いです。そのため小さい町ながらアジアンマーケットもあり、日本食材や製品を買うこともできます。
メインの交通手段は路線バスで、電車やトラムはありませんが、日常生活で行く場所なら徒歩や自転車で簡単に行けます。
ケアンズ留学のデメリット
デメリットは、学校の数が少ないことです。学校の数が少ない分選択できるコースも少なく、「渡航してから学ぶことを決めたい」という人には向いていないでしょう。
また、自然やアクティビティは楽しめるものの、アミューズメント施設や盛大なイベントなど、刺激のある娯楽は少ないです。
タスマニア
原始の森に包まれた神秘的な島、タスマニア。
タスマニアには地球上で最も綺麗な水と空気があるとされており、人の手が加えられていない、本来の自然を見ることができます。
タスマニア留学のメリット
島全体の3割が国立公園で、そのほとんどが自然遺産に登録されているため、豊かな自然の中で暮らすことができます。
南極までの距離はおよそ2000kmで、冬には雪が降る地域も。オーロラを見ることもでき、観賞のしやすい冬にはオーストラリア国内はもちろん、海外からの観光客も来ます。
豊かな土壌、澄んだ空気、きれいな水に恵まれているため新鮮な魚介類から世界トップクラスの牧草牛、冷涼な気候で作られたワインまで、食の宝庫としても知られています。
野外でのアクティビティも盛んで、ブッシュウォーキング、マウンテンバイク、ゴルフ、釣り、サーフィン、カヤック、ラフティング、ダイビングなどが楽しめます。 哺乳類、鳥類、カエル、爬虫類など、タスマニアにしかいない動物もたくさん生息しており、動物研究や海洋学も有名です。
タスマニア留学のデメリット
デメリットには交通の便が悪いことがあります。
交通手段は基本的にバスしかなく、本数も少ないので車がない人にとって不便です。 さらに坂も多いため、自転車での移動は体力を使います。車がないといけない場所も多いため、タスマニアの現地の人はほとんどが車を持っています。
下調べをして自分に合った都市を見つけよう
状況に応じて住む場所や仕事を変えられるワーキングホリデーと違って、留学先は簡単には変えられません。
実際に住んでからその都市が嫌になっても、学校を辞めたりビザを取り直すのが大変なため、諦めてそのまま住む人も多いです。 そうならないためにも、下調べをして自分に合った都市を見つける必要があります。 留学したいけどどの都市がいいか決められないという方は、短期で滞在してみたり数週間の語学学校に通って様子を見るのもおすすめです。
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