オーストラリアではTAFEを経由して大学編入することができることはご存知でしょうか?TAFEを経由することで、費用を安く抑え、入学のハードルが下がり、実践的なスキルの習得まで可能です。今回はその方法やメリットについて解説していきます。
オーストラリアのTAFEから大学編入する方法
TAFEから大学進学を目指す場合、TAFEのディプロマというレベルかそれ以上のコースを修了必要があります。ディプロマとは日本でいう短期大学や専門学校にあたるもので、専門分野の基礎知識や実践的なスキルを学びます。コース期間は約1〜1.5年です。
大学の専攻分野に関するディプロマを既定の成績で卒業すると、その単位を大学へと移行することができます。どの程度の単位が移行できるかは、大学の審査に掛かっていますが、通常半年~1年分認められるため大学に編入する際は、2年次からスタートすることも可能です。
綿密な計画を練ってから決めよう
多くの大学がTAFEディプロマから入学するルートを受け入れているものの、全ての大学というわけではありません。さらに編入できたとしても、大学やコースによっては2年次ではなく1年後期の編入となる可能性も。
大学編入を目指してTAFEに入学する場合は、事前にどの大学に行けるか確認してから進学しましょう。
オーストラリアのTAFEから大学編入するメリットとは?
入学条件のハードルが下がる
各大学により入学条件は異なりますが、直接進学するためには高校での評定4.0以上程度、英語力はIELTS6.0-6.5程度が必要です。直接進学したい場合で英語力が届かないときは、大学の前に語学学校に通ったり、独学で勉強したりして条件を満たす必要があります。
一方TAFEのディプロマコースは高校卒業証明、IELTS5.5-6.0以上程度と、大学進学に比べるとハードルは低めです。
そのため「大学の英語条件には届かなかったけど、ディプロマの基準には届く」という方はディプロマ経由がおすすめ。語学学校に行く費用や時間を節約しつつ、普通に大学進学した場合とほぼ同じ期間で卒業できる可能性があります。
*大学への編入時には各大学による審査が必要となり、どの程度の単位移行が認めらられるかは、進学先やコースにより変化します。
学費を節約できる
大学の学費は年間で約250-450万円ほどですが、TAFEのディプロマコースの学費はその100~150万円ほど。TAFEでの単位が大学に認められ、2年次に編入すると100万円以上もセーブできる可能性があります。(学費には毎年変更がある上、為替によっても変化します)
2つの学位を取得できる
TAFEと大学の両方を卒業すると、ディプロマ・バチェラーの2つの学位を取得できます。
専門技術の習得を目的とするTAFEと、学術的・理論的な学問や幅広い教養を学ぶ大学。両方で学ぶことで、業界から必要とされる人材になることができます。
現地の学生・留学生と一緒に勉強できる
TAFEは職業訓練学校のような扱いで、現地のオーストラリア人学生が多く通っています。語学学校や私立の専門学校に通うと、生徒のほとんどが留学生ということも多いため、早いうちから現地の学生と学びたいと考えている人にもおすすめです。
さらにTAFEには10代や20代の若い学生だけではなく、30-50代の新しいスキルを学びたいという学生も来ており、年齢層も広いです。
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