オーストラリアの学位制度
学位 | 期間 | 内容 |
---|---|---|
ファンデーションコース | 約1年 | 大学進学準備コース |
ディプロマ | 約1年 | 大学進学準備コース(大学2年次に編入可能) |
バチェラー | 3年~5年 | 日本の大学生にあたる学位 |
オナーズ | 1年 | 成績優秀者のみのリサーチ課程 |
ポストグラジュエート・サーティフィケート | 6ヶ月 | 大学院の導入部分(日本では学位として認められていない) |
ポストグラジュエート・ディプロマ | 1年 | ポストグラジュエート・サーティフィケートの次段階に当たる学位(日本では学位として認められてない) |
マスター | 1年~2年 | 日本の修士号にあたる学位 |
ドクター | 3年 | 日本の博士号にあたる学位 |
ファンデーションコース Foundation(約1年)
Bachelorの部分でも触れましたが、日本の高卒資格は直接入学に十分でないと判断される場合がほとんどで、その場合、入学前にファンデーション・コースに1年弱通うのが一般的です。
ここでは、理系・文系別などBachelorでの専攻別に、オーストラリアの大学で学ぶために必要なアカデミックスキルを身に付けることができます。オーストラリアの高校3年生の学習内容を補うような授業内容になっています。
ディプロマ Diploma(約1年)
ファンデーションと同じように、ディプロマコースも大学入学前の留学生を対象にした約1年の大学進学準備コースですが、ディプロマは大学1年生の学習内容に沿った内容になっており、コース修了後に大学2年次に編入することが可能です。
その場合、直接大学に入学した人と同じ最短3年間で大学を卒業ができます。
バチェラー Bachelor(3年~5年)
日本の「学士号」に当たるもので、いわゆる「大学生」「学部生」の課程です。オーストラリアの大学では、多くの学士課程が最短3年で修了できます。
日本の高卒資格は直接入学に十分でないと判断される場合がほとんどで、入学前に約1年間の「ファンデーション・コース」という進学準備コースに通うのが一般的ですが、それを合算しても、日本の大学と同じように最短4年間で学士号を取得できます。
オナーズ Honours(1年)
Bachelorで優秀な成績を修めた学生だけが進むことのできる1年間のリサーチ課程で、これを修了すると直接Masterに進むことができます。
ポストグラジュエート・サーティフィケート Postgraduate Certificate(6ヶ月)
大学院の導入部分のような学位で、Postgraduate DiplomaやMasterへの入学資格(学歴・職歴等)が満たせない場合に、この学位を取得することで入学が許可される場合があります。
期間も半年と短いですし、日本で認められない学位のため、このコースだけを目当てに留学される方はほとんどいらっしゃいませんが、希望の学位へ進むためのステップとして活用することができる学位です。
ポストグラジュエート・ディプロマ Postgraduate Diploma(1年)
大学院でPostgraduate Certificateの次の段階に当たる学位です。この学位も日本で認められないものですが、専門分野の基礎的な知識を身に付けられる学位として、多くのオーストラリア人が取得を目指しています。
また、Masterの入学条件(最終学歴の成績等)が満たせない場合などに、この学位を取得することでMasterに進むことが可能になる場合もあります。
マスター Master(1~2年)
日本の「修士号」に当たるもので、大きく以下の2種類に分かれます。
・コースワーク(Course Work)
レクチャー(講義)とチュートリアル(少人数のクラス)を通して学習していきます。一般的に日本の四大卒の方がMasterに進む場合は、このコースワークを選択することになります。
・リサーチ(Research)
主体的に研究を行っていくコース。リサーチに進むにはHonoursを修了していることが必要です。
ドクター Doctor / PhD(3年)
日本の「博士号」に当たります。自身の研究テーマに合った教授(スーパーバイザー)について研究を進めます。博士課程に進むには、Masterを取得していなければならなりません。 以上がオーストラリアで正式に認められている学位の一覧です
オーストラリアの大学の入学時期
■ 入学時期
オーストラリアの大学は、下記のように2期制を採用している場合がほとんどで、入学時期は主に「2月下旬」と「7月下旬」です。ただし、7月下旬は新入生を受け入れないコースもありますので、学校案内等でしっかり確認する必要があります。
・2期制(Semester)
Semester 1(前期): 2月下旬~6月下旬 Semester 2(後期): 7月下旬~11月下旬 なお、一部3期制を採用している学校や専攻もあり、この場合も学校案内でのコースごとの受け入れ時期の確認が必要です。
・3期制(Trimester)
Trimester 1(前期): 3月上旬~6月上旬 Trimester 2(中期): 7月上旬~10月上旬 Trimester 3(後期): 11月上旬~2月上旬 どちらの場合でも、授業開始数日前に留学生向けの「オリエンテーション」がありますので、それに出席できるようスケジューリングをしていきます。
一般的に大学は、オリエンテーションの2週間前を目安にオーストラリアへ渡航することを勧めています。 大学入学前にファンデーションコースや語学学校に通う場合、さらにそこから逆算して日程を組んでいきます。
■ モデルスケジュール
以下はあくまで例ですが、大まかにどのようなスケジュールで動けばよいのかというアイディアを掴んで頂けたらと思います。
もちろん、現時点の英語力によって語学学校へ通学する期間が変わってきますが、目安としてはIELTSのスコアを0.5あげるには10週間の通学が必要と言われています。
(例1)語学学校へ10週間通い、大学院2月入学を目指す場合
11月上旬 | オーストラリアへ |
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11月中旬 | 語学学校(10週間)スタート |
<クリスマス・お正月休暇> | |
2月下旬 | 大学院入学 |
翌年6月下旬 | 大学院修了 |
(例2)語学学校へ20週間通い、大学院7月入学を目指す場合
2月上旬 | オーストラリアへ |
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2月中旬 | 語学学校(20週間)スタート |
7月下旬 | 大学院入学 |
翌年12月下旬 | 大学院修了 |
(例3)ファンデーションコース経由で大学2月入学を目指す場合
2月下旬 | オーストラリアへ |
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2月下旬 | ファンデーションコース(10ヶ月)スタート |
翌年2月下旬 | 大学入学 |
3年後の12月下旬 | 大学修了 |
オーストラリアの大学の授業方法
オーストラリアの大学の講義は、平均15人〜30人程度と比較的小さなグループにて行われることが多いです。
ほとんどのクラスは、教授の指導にもと行われている現場実習と教室での授業を進行し、LectureとTutorialに分かれます。
Lecture:一般的に知られている広い規模の教室で教授がパワーポイント等を使用して行い大規模な授業形態です。
Tutorials:週3時間のコースであれば、通常2時間は、Lecture、1時間はTutorialsと構成されているケースは多いかと思います。Tutorialsは少人数制のグループ(約10〜15名程度)に分かれての講義の時間に授業で行う内容の補足説明をしたり、ケーススタディを行ったり、試験を行ったりします。
オーストラリアの大学の成績のつけ方
Descriptive Grades – オーストラリアのほとんどの大学では、この方法を使用します。
最優秀(HD:Higher Distinction)優秀(D:Distinction)、良好(C:Credit)、通過(P:Pass)、落第(F:Fail) このように5つの単位で成績が決められます。
HDが、私たちが知っている「A」と思っていただいて良いかと思います。
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