2023年12月にオーストラリア政府は学生ビザと卒業生ビザの英語要件引き上げを発表していました。
そして2024年3月23日申請分より、実際に変更が適用されています。
New English Language Requirements(オーストラリア移民局3月20日発表)
今後オーストラリア留学を計画しており、学生ビザもしくは卒業生ビザを申請予定の方はご注意ください。ここでは変更要件の主なポイントのみを説明しています。
引き続き追加の変更がおこなわれる可能性がありますので、詳細な内容については、政府の公式ページをご覧ください。
- Student visa (subclass 500) Post-Study Work stream: Eligibility
- Temporary Graduate visa (subclass 485) Post-Study Work stream: Eligibility
ビザの変更要件(最低英語要件の変更)
IELTSのスコアが全体的に引き上げられ、卒業生ビザでは英語証明の有効期限が短縮されています。
学生ビザ(Subclass 500)の変更点
最低英語力要件(TAFEや大学に直接入学する場合):IELTSの全体スコアが、5.5から6.0へ引き上げ
標準のファウンデーションコース/パスウェイプログラム/語学学校(ELICOS)10週間プログラム:IELTS 5.5
長期ファウンデーションコース/語学学校(ELICOS)20週間の英語集中(パッケージ)コース:IELTS 4.5から5.0へ引き上げ
該当するコースやパスウェイプログラムについては、移民局のサイトで今後発表される予定です。
卒業生ビザ(Subclass 485)の変更点
最低英語力要件:IELTSの全体スコアが、6.0から6.5へ引き上げ(各セクションの最低スコアは5.5)
英語テスト有効期限:3年から1年に短縮(IELTS, TOEFL, PTE, OET, Cambridgeなど全て)
テストの有効期限が1年となったことで、ほとんどの留学生は入学時の英語力証明の結果が利用できず、卒業生ビザ申請の前に再度受験する必要があります。
語学学校で英語のみを学ぶ、語学留学の場合は?
語学学校の短期コースで英語のみを履修し、観光ビザ(3ヶ月未満)やワーキングホリデービザ(うち就学可能な17週間, 約4ヶ月)などを利用する場合は、上記の要件は当てはまりません。
学生ビザを申請する場合でも、英語コースのみ履修する場合は、これまで通り英語力証明の必要はありません。
ただし、ワーホリビザから学生ビザへ切り替えるなど、所謂ビザホッピングと呼ばれている滞在期間を延ばすための行為が今後規制される可能性もあるため、慎重に将来の滞在計画を立てておく必要があります。
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