皆さんご存知の通り、オーストラリアは移民大国で毎年人口がドンドン増えていっています。そのため、必然的に生活基盤である病院の数も増えていかないといけません。また、高齢化もここ最近に大きなテーマになっており、より多くの看護師が必要になってきているのが今のオーストラリアの現状です。
看護師が足りていない!
看護師が足りていない状況なので、看護師としても資格や経験がある方にはオーストラリアの永住ビザも発行されていますし(2022年現)、その待遇は日本を含め多くのアジア諸国よりも良いとされていますので、毎年多くの看護師がオーストラリアに渡ってきて、こちらでの就労を試みようとしています!今後、日本で英語が喋れる看護師もより多く求められようななると言われていますのでここ最近多くの方がオーストラリアで看護免許取得を目指しています!
オーストラリアの看護師免許が必要
ただ、日本にて看護師資格を持っているからといってオーストラリアで看護師として働く事が出来るかというとそういう訳ではありません。オーストラリアにて看護師として登録して頂かないといけませんし、そのためにはオーストラリアの看護免許を取得して頂く必要があります。ここではオーストラリアにて看護師として働くために何が必要なのか?を詳しくご紹介させて頂きます。
オーストラリアで看護師として働くメリット!
日本とオーストラリアでは看護師に対する待遇や労働環境が全然違うと言われています。それでは実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?
オーストラリアでは看護師の社会的地位が高い
オーストラリアでは学士号の取得を必要とする看護師は専門職として社会ではとても責任感のある仕事だとされています。
日本よりも看護師が出来る仕事範囲が広い!
日本では医師のみが出来る仕事の一部がオーストラリアでは看護師が行うことが認められています。また、経験豊富な看護師は医師から意見を求められることも多々あるらしいです。日本では専門看護師が認められている緊急時の注射や点滴も認められた看護師は対応することが許されていますので、社会からも信頼されています。
日本よりも好待遇!?
責任が多い分その給与やその他の待遇もとてもいいです!給与は平均が年$76,000前後(約720万円)といわれいますし、有給以外の病欠や欠勤が出来る休暇もしっかりと与えられます。日勤や夜勤制を完全に分けている病院もありますし、勿論夜勤は給与が多くもらえます。
オーストラリアの永住ビザ取得!
2022年時点では、オーストラリアで不足している職業リスト(SOL)に看護師は記載がある関係上、条件を満たすことが出来ればオーストラリアの永住ビザを取得することも可能になっています。永住ビザ取得後、看護師として働いている方もいれば別の仕事をしている子方も少なくありません。子持ちの看護師の方が子供の教育環境のためにオーストラリアを選ぶケースも多々あります。
オーストラリアで看護師として働く必須条件!
●オーストラリアの看護免許(通常Bachelor of Nursing)
●就労可能なビザ(原則:永住ビザ)
●看護免許登録用英語力(IELTSアカデミック全セクション7.0以上又はOET B以上)
※IELTS7.0以上ですが、半年以内の2つのスコアの合算が可能になりました。
1回目IELTS:平均7.0(L:7.0, R:6.5, W:7.0, S:7.0)
2回目IELTS:平均7.0(L:6.5, R:7.0, W:7.0, S:7.0)
これらの条件に看護師としての就労経験がある事がより就職の可能性を高めると言われています。
オーストラリアの看護免許を取得
日本とは違いオーストラリアの看護師は全員Bachelor(学士号)所持者になります。そのため、日本にて短大等にて看護学校を卒業された方はオーストラリアの大学にてBachelorを取得して頂く事が必要になってきます。
大学によって看護コースの期間は変わってきますが、通常以下のような期間が必要になってきます。
日本での最終学歴 | 看護コース期間 |
---|---|
高卒 | 3年~4年間 |
短大/専門卒(看護以外) | 3年~4年間 |
短大/専門卒(看護師コース+免許) | 最短1年~2年間 |
大卒(看護以外) | 最短2年間 |
大卒(看護師コース+免許) | オーストラリアの大学に行かなくても一定の実務コース終了後看護免許の切り替えできる可能性も有り! |
このように日本での最終学歴により看護免許を取得できるコースの終了期間が変わって参ります。原則大学に通い、Bachelor of Nursingという学位を取得します。
なお、オーストラリアにて看護師として就労を目指す多くの方は日本で既に看護免許を取得している方が多いですが、このような方は最短1年でBachelorの取得も可能になっています。日本の大学にて看護免許を取得した方は数か月の実務コースをオーストラリアにて行うことにより、オーストラリアの看護免許に変更できるシステムもあります。
1年の看護コースを提供しているお勧め大学
2年の看護コースを提供しているお勧め大学(看護師免許所持者)
- ウーロンゴン大学(シドニー郊外):Bachelor of Nursing (Oversea Qualified Nurses)
- ウエスタンシドニー大学(シドニー):Bachelor of Nursing (Graduate Entry)
2年の看護コースを提供しているお勧め大学(日本の大卒者)
- フリンダース大学(アデレード):Bachelor of Nursing (Graduate Entry)
- サインシャインコースト大学:Bachelor of Nursing Science (Graduate Entry)
- クイーンズランド工科大学:Bachelor of Nursing (Graduate Entry)
- ラトローブ大学:Bachelor of Nursing (Graduate Entry)
就労可能なビザ(原則:永住ビザ)
オーストラリアの看護免許を取得しただけでは、オーストラリアでの就職の夢をつかむことは難しいです。免許を同じように重要視されているのが、「就労可能なビザ」の取得です。
オーストラリアで就労をするにはどの分野でも一緒ですが、就労可能なビザを持っていることが一番就職の可能性を高める形になります。看護師の場合もそれは一緒で原則病院側は永住ビザを所持している人を優先的に探すようになっています。そのためにオーストラリアで看護師として就労を目指されるのであれば永住ビザ取得を目指されることをお勧めします。
看護師登録用英語条件
現在オーストラリアの看護登録に必要な英語条件はIELTS全セクション7.0以上(アカデミック)かOETという医療英語テストにてB以上のスコアとなっています。
ただ、もし看護師を目指されるのであればOETという医療英語の試験を受験された方が医療関係の言語になれている看護師の方にとっては有利になるかもしれません。また、将来的な事を考えてもOETの試験を受験されることをお勧めいたします。永住ビザの審査に必要なポイントもOETのスコアは認められますので安心です。
オーストラリアにはOET試験の準備コースを提供している語学学校もいくつかありますし、やはり簡単な試験ではありませんので、このような語学学校コースを終了した方の方が合格(B以上取得)をされている方が多い傾向にあるのも事実です。
ただ、ここ最近大学入学(看護コース入学)にも高い英語条件が設定されていますが、大学入学となるとこのOETを認めてくれずにIELTSやTOEFLといった一般的な英語試験のみを対象にしている大学も少なくありませんのでご注意ください。
しかし、大学入学の場合は、多くの学生が語学学校の進学コースを経由して大学本科に入学しています。この方が大学で必要なスキル(ライティングやプレゼンテーション用)を教えてくれますので大学生活の役に立ちますし、社会に出ても役に立つことが勉強できることは人気の要因となっています。
看護師未経験者でオーストラリアの看護登録を目指す!
既に記述しましたがオーストラリアでは看護師が不足しています。また今現在永住ビザ取得も自力で目指すことが可能ということで多くの学生がオーストラリアで看護師になることを目指しています。特に日本にて何らかの分野にて既に学士号(Bachelor)をお持ちの方の場合、最短2年間で看護コースを終了することが出来るために、新しいキャリアを看護師として迎えようとする学生も多いです。
ただ、ご想像がつくかもしれませんが、医療現場での仕事というのは想像以上に厳しく、且つ英語となるとより難易度が高くなってきます。今まで医療関係の仕事に全くついたことがなく、完全な素人が飛び込む分野にしては結構ハードルが高いと言われています。仮に看護コースを何とか卒業できたとしても、今度は就職をする際に経験者に比べるとなかなか相手にしてもらえないというのも現実です。
アシスタントナース資格の取得
しかし、このような試練を乗り越えてオーストラリアで看護師として働かれている方は多くいらっしゃいます。どうしても看護師としてオーストラリアで成功されたい方のために、弊社がお勧めする看護師への道が
アシスタントナース資格取得
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大学の看護コースへの入学
アシスタントナースというのは看護師のサポート役としてポジションになりますが、TAFE NSWであれば半年ほどの勉強で取得することが可能になっています。このコースを経由することで以下のようなメリットが出てきます。
アシスタントナースのメリット
- 医療現場での英語に慣れることができる
- 自分が本当に看護としてやっていけるかの判断も可能!
- ワーホリ等あればアシスタントナースとして高時給で働ける
- 就労を通して病院にコネクションを作れば、看護免許取得後の就職にも有利!
というようメリットがあります。
看護初心者の方にとっては良いテスト期間にもなり、かつネットワークも広げることが出来るのであれば申し分ない経験になるかと思います。
勿論、日本での看護経験者でもオーストラリアの医療事情を知るという意味ではアシスタントナースを経由して看護免許取得を目指すことは決して無駄ではないかと思います。多少追加の費用と時間が掛かってしまいますが、いきなり看護コースに飛び無よりはリスクが少ないかもしれませんね。
看護師はまだまだオーストラリアでチャンスがある職業ですし、今後も高齢化の関係で需要は増えていく職業だと言われています。海外で通用する看護師を目指したい方は、是非一度当社にお問い合わせください。