理学療法士を目指す【オーストラリア大学/大学院留学】
オーストラリアでキャリア・チェンジを図る人も、永住ビザを取得したい人にも有利な資格は医療関係全般の資格です。なかでも看護資格が大変人気がありますが、その他で特に紹介したいのは理学療法(Physiotherapy)のコースで、こちらも看護ほどではないもののとても人気の高いコースです。
一般にはあまりなじみのない言葉なので「人気コース」というのには違和感があるかもしれませんが、実はオーストラリアで正規留学を希望してキャリア・アップを考えている人にはかなり人気の高いコースです。オーストラリアは医療関係の研究は世界的にもかなり進んでいるのですが、この理学療法に関しては世界でもトップと言われています。
理学療法とは?
理学療法とは、身体に障害のある人に対し、運動療法・マッサージなどにより、リハビリテーションとして行う治療と認識されていて、そうしたことも含みますが、実際にはもっと幅広く身体的障害の回復を図っていく治療法です。スポーツ大国であるオーストラリアでは、スポーツ関連の理学療法教育も盛んです。
多くの人は、理学療法士は主にスポーツに関連する怪我に取り組んでいると考えているかもしれませんが、それは間違いです。理学療法士は、怪我、病気、病気、および老化に起因する身体的な問題に苦しむ人々の治療を提供する高度に訓練された医療専門家です。
彼らの仕事は、痛みを和らげ、身体的な機能を回復させるために、または恒久的な傷害または疾患の場合には、あらゆる機能障害の影響を軽減するために、様々な治療法を使用して人の生活の質を改善することにあります。
オーストラリアでの理学療法士の需要
オーストラリアでは全ての理学療法士は理学療法士会に登録しています。そのデータに基づくと2012年5月に登録簿に23,301人の理学療法士がいます。これらの理学療法士は、病院、地域保健センター、プライベートプラクティス、スポーツクラブ、リハビリセンター、学校、フィットネスセンターなどのさまざまな場所で働いています。
この理学療法はどの学校でも学べるわけではないのですが、一部のオーストラリアの大学、大学院でコースを設けています。オーストラリアでは人手も不足していますので、永住ビザの取得にも有利な学科の1つです。
オーストラリアで理学療法士になるには?
日本の理学療法資格は残念ながらオーストラリアでは認められておらず、オーストラリアで理学療法士として活躍するには、「Australian Physiotherapy Council」認定の試験をパスするか、認定の大学、大学院で学位を取るか、のいずれかの方法を取る必要があります。大学で学ぶ場合、通常4年(大学院2年)ですが、日本の資格保持者については履修単位の免除がわずかながらも認められる可能性があります。
永住ビザ取得に有利と書きましたが、日本人留学生の場合、だいたい半数弱は日本に帰国して、レベルの高いオーストラリアで学んだことを活かすことでキャリア・アップを図っているようです。また、永住ビザを取得した方は、地元の病院などで活躍されていますし、開業することも出来ます(日本では、理学療法士は開業できない)。
学位取得はハードですが、医療の最先端オーストラリアで学んでキャリア・アップするも良し、あるいはキャリア・チェンジ+永住ビザ取得をお考えのあなたにもお薦めコースの1つです。
大学受験前にどのような科目を履修する必要がありますか?
理学療法は、通常、英語、数学、化学、生物学、物理学、健康、物理学の基礎とともに、大学によって異なる科目を必要とします。いくつかのコースでは、学生は医学健康科学入学試験を受ける必要があり、インタビュープロセスを受けます。
理学療法士として登録する
オーストラリアの法律では、すべての理学療法士がオーストラリアの理学療法士(Physiotherapy Board)に登録することを定めています。登録は、卒業の4〜6週間前にオーストラリア保健医療従事者規制機関(AHPRA)を通じて申請することができます。
クライアントに最高のケアを提供するために、登録されているすべての理学療法士は毎年20時間の継続的専門能力育成(CPD)に参加する必要があります。このトレーニングには、職場での教育セッションの発表、講義への出席、ジャーナルのレビュー、オンラインコースへの参加などが含まれます。
理学療法士の給料
理学療法士の給与は、経験や資格のレベル、雇用者の規模やタイプによって異なりますが、一般に、理学療法士は平均してA$51,000-A$75,000です。