人気のある専攻の中で、問い合わせ当初に何を勉強しどんな仕事内容なのかが一番理解されていないのが、このソーシャルワーカーではないかと思います。
福祉に携わる業務を行う人のことなのですが、介護と誤解されていることもままあります。介護も含まれますが、ソーシャルワーカーの業務はもっと多岐に渡ります。
病気、高齢、障害、貧困などで生活する上で困難に陥ったり、生活に不安を抱える人、社会的に疎外されている人に対して、包括的な援助を提供する役割を担います。直接的なサービスだけではなく、各地域、社会にそのような仕組みを企画開発し運営するのもソーシャルワーカーの役目で、社会福祉におけるリーダーということになります。北欧ほどではありませんが、社会福祉の充実しているオーストラリアにおいては、資格も必要な重要な役割を担います。
資格は大学か大学院で取得することになりますが、その学習範囲は広く、直接関係があると言える社会福祉学はもちろん、心理学、組織・人事管理学から医療関係に関することも学びますが、つまり世の中の多くの事象が福祉につながっているとも言えると思います。
難易度としては高い資格です。一般に福祉関係といえば日本では待遇はあまりいいとされていませんが、オーストラリアでは安定的で収入もやりがいもある職種です。人気はありますがより多くの人材が求められる為、このソーシャルワーカーもオーストラリア永住ビザ取得に有利になっています。
平均給与
A$72,607
仕事の成長率
予測:2020年にオーストラリアに雇用されている福祉支援労働者は19%増の見込み(2015年と比較して)
地域別雇用率
福祉支援ワーカーの雇用の上位3つの地域は次のとおりです。
- NSW:34.2%
- VIC:19.1%
- QLD:17.4%
必要スキル
- 幅広い人とコミュニケーションできる
- オープンマインド
- 計画力と組織力
- 率先力
- 責任感
- 人権と社会正義に対するコミットメント
学校で勉強する内容
地域社会の発展、ケースマネジメント、評価と紹介、アドボカシー、カウンセリング、グループワークの心理学と社会学のスキルを身につけます。
学校で勉強する科目
コアユニット
- サービスプログラムの開発と実装
- 職場のコミュニケーション戦略を開発する
- コミュニティワークとサービスにおけるクライアントに対する社会学的要因の影響を分析する
- 多様性の管理と促進
- 法的および倫理的コンプライアンスの管理
- 作業場の報告とプロセスのサポートを容易にする
- 仕事の健康と安全を管理する
追加ユニット
- 共存するニーズを評価する
- 複雑なケース要件の調整
- ケースマネジメントのあらゆる側面を開発、促進、レビュー
- ケースマネジメントの監督
- 児童保護の枠組みにおけるケースマネジメントの実施
- テナント契約とサービスの管理と維持
- 社会住宅企業の機会を開発する
- プロパティまたは施設のポートフォリオのパフォーマンスを監視する
- ライフサイクル資産管理計画を策定する
- カウンセリング関係を確立して確認する
- ケースマネジメントのあらゆる側面を開発、促進、レビューする
- コミュニティ開発戦略を実施する
- クライアントの開発状況を確認する
- リスクのある子供や若者を特定し、対応する
- アドボカシーと表現サービスを提供する
- システム擁護サービスを提供する
- 酒類やその他の薬の問題でクライアントのニーズを評価
- アルコールやその他の薬物撤退サービスを提供する
- 責任ある行動を促進する
- コミュニティ教育プロジェクトの開発と提供
- コミュニティアクションをサポートする
- コミュニティのリーダーシップを開発しサポートする
- 参加を促進するための地域密着戦略の開発と推進
- 地域社会の成果を上げるために組織や政府組織内で働く
- 専門の対人関係とカウンセリングの面接スキルを適用する